PDF/A3添付ファイルの抽出
以前の記事では、4D Write Pro を使用して PDF/A-3ファイル内にドキュメントを埋め込む方法について、電子インボイスの作成も含めてご紹介しました。フランス や ドイツ など、ヨーロッパのさまざまな国で電子インボイスの発行が義務化されるにつれ、これらの PDF に埋め込まれた XMLファイルを抽出する機能は非常に重要になってきています。しかし、PDF/A-3 の有用性はインボイスだけにとどまりません。これらのファイルには、さまざまな種類の文書を埋め込むことが可能なため、それらを抽出する手法が必要です。
Adobe Acrobat Reader のようなツールは手動で抽出をおこないますが、この記事では、4D 20 R6 を使用した、効率的で自動化された方法を紹介します。
4D Write Pro: アンカー画像とテキストボックスの表示オプションが増えました!
これまでの 4D Write Proドキュメントでは、画像は (大きな文字のように) テキスト中にインライン配置したり、テキストの前面や背面に配置したりすることができました。テキストボックス (4D 20 で登場) も、テキストの前面か背面に配置できます。4D 20 R5では、画像 と テキストボックス を折り返しテキストで囲めるようになり、表示オプションが大きく改善されました!
4D Write Pro : PDF/A形式での書き出しが可能になりました!
PDFフォーマットは今や定番のフォーマットであり、ここ最近のバージョンにおいては 4D Write Proドキュメントの書き出しに利用できるようになっています。4D v20 R3 以降、4D Write Pro ドキュメントを PDF にエクスポートする際にオプションとして PDF/Aフォーマットが利用できるようになり、近い将来、電子請求書など、他の可能性への扉を開くことになるでしょう。しかし、その前に、PDF/A と従来の PDFフォーマットとの違い (良い違いも悪い違いも含め) に注目してみましょう。
Windows での印刷プレビュー用の PDFフォーマット
PDF形式は、Windows上で印刷プレビューをおこなうための XPS に代わる有効な選択肢で、ユーザーにとってもより身近なものです。Microsoft が XPS Viewer を Windows のオプション機能としたことで、アプリケーションの運用上の問題が多く発生し、エンドユーザーが印刷物をプレビューできない状況が発生しました。無償の XPS Viewer のインストールは簡単ですが、管理者の中には、(リモートデスクトップ環境においてはとくに) 追加機能のインストールを躊躇する方もいます。
幸い、4D v20 では、印刷プレビューにPDFフォーマットを使用するオプションが用意されています。現在の Windows のほぼすべてのバージョンで XPS または PDF がプリインストールされているため、印刷プレビューの問題にエンドユーザーが遭遇することはありません。この新しいオプションは、エンドユーザーと管理者の両方のニーズを満たす、より柔軟で効率的なソリューションを提供します。
4D Write Pro : フローティングテキストボックス!
4D Write Pro は、ビジネス文書の作成に欠かせない製品です。これまでも様々なお役立ち機能を順次リリースしていますが、4D v19 R8 では、4D Write Pro に フローティングテキストボックス が導入されました。
たとえば、コーポレート・アイデンティティに準拠したレターヘッドが必要な場合など、テキストボックスを使った自由度の高いデザインが可能です。
4D Write Proでドキュメントの一括作成・印刷を行う。
どのようなビジネスであっても、リスト、インベントリー、トラッキングシート、プロダクトシート、インボイス、その他多くの文書を作成する必要があります。これらのドキュメントは通常、印刷されるか、アーカイブのためにPDFで保存されます。
4D Write Proは、すべてのドキュメントを作成するための理想的なツールです。以下は、4D Write Proで利用可能ないくつかの機能のリストで、印刷用の美しいドキュメントを作成するのに役立つものです。
- 印刷のためのページレイアウトとマージン管理
- pdfエクスポート。
- 文書の保護
- 表作成。
- ヘッダを繰り返した表形式
- データコンテキストの定義
- 表中のORDA公式の挿入(4D v19 R6の新機能)。
これらの様々な機能を用いて、作成されたドキュメントの例をいくつか紹介します。
4D Write Proのインターフェースウィジェット。インポートとエクスポート
4D Write Proウィジェットで異なるフォーマットのドキュメントをインポート、エクスポートする方法を求めていましたが、4Dは再び耳を傾けました!
4D v17 R4で.docxフォーマット、4D v18 R4でPDFフォーマットのエクスポートなど、すでに異なるフォーマットのドキュメントをインポート、エクスポートできる4Dコマンドに加え、4D Write Proは、ツールバーとウィジェットから異なるドキュメントフォーマットのインポートとエクスポートができるようになりました。4D Write Proは、ツールバーとサイドバーからウィジェットを介して異なるドキュメントフォーマットをインポートおよびエクスポートすることができるようになりました。
4D Write Pro – PDFに直接書き出し!
4D v18 R4で、プリンタドライバや追加のソフトウェアをインストールすることなく、4D Write Proドキュメントを直接PDFフォーマットにエクスポートできるとしたら、どうでしょう?そして、これだけではありません。さらに、フォームとコンテンツの両方にいくつかのオプションを設定することができます。詳しくはこちらをご覧ください。
4D View Pro: 印刷とPDFエクスポートの管理
VP PRINT と VP EXPORT DOCUMENT コマンドを使って、文書を印刷したり、PDF を作成したりすることができるようになりました。しかし、顧客に向けた魅力的なドキュメントを作成するためには、ドキュメントを印刷するだけでなく、ヘッダーやフッターを追加したり、ズームを定義したり、紙の向きを定義したりする必要があります。4D v18 では、これらの属性を定義する VP SET PRINT INFO コマンドのおかげで、すべてが可能になります!