4D for Mobile:4D v19 R8 の新機能

4D for iOSと4D for Androidの機能は、リリースを経るたびに拡大していっています。もちろん、今回のフィーチャーリリースも例外ではありません。それでは、4D v19 R8で何ができるようになったのかを見てみましょう。

何が含まれるのか

4D for Androidで以下の機能が利用できるようになりました(4D for iOSではすでに利用可能でした)。

  • テーブルフィールドやJSONファイルから選択リストを作成。
  • 連絡先アプリケーションで、GPS座標や電話番号などを取得するために、コード付き入力コントロールを使用する。
  • 一覧フォームにセクションを追加して、例えば会社ごとなどにデータをグループ化する。
  • カスタムログインフォームを使用する。
  • 下部ナビゲーションバーにテーブルを4つ以上表示できるようにし、Androidのガイドラインに従うように改善。

早見表

以下は、4D for Androidまたは4D for iOSで利用可能なすべての機能をまとめた表です。さらに、4D for Androidの実装される予定の機能も含めてあります。

 

 

Android iOS

ネイティブアプリの構築

ネイティブアプリは、プラットフォームやデバイス固有のすべての機能にアクセスできます。

オフラインサポート

オフラインの状態でも、最新のデータを手元に置くことができます。

ユーザー管理

アプリにログインしようとする人の身元と正当性を認証で判断します。

データのフィルタリング

ユーザーによってデータへのアクセスを制限することができます。ユーザーは、アクセスが許可されたデータのみを利用することができます。

データフォーマッタ

データのフォーマットを定義することができます。例えば、数値データを通貨やパーセンテージで表現することができます。
また独自のフォーマッタを作成して、文字列、ブール、整数を画像に変換したり、モバイルアプリケーションのオブジェクトフィールドを人間が読める形式やJSON形式で表示したりすることが可能です。

複数条件の検索

複数のフィールドに対して検索オペレーションを実行し、フィルタリングされたコンテンツのみを生成されたアプリで表示します。

アプリケーションのパーソナライズ

テンプレートを作成することで、アプリケーションの機能を拡張することができます。
また独自のアイコンを使用して、よりパーソナライズされた、より美しいアプリケーションを実現するできます。
他には、ロゴの色や選択した色をもとにアプリケーションでのドミナントカラーを定義することもできます。

プルでリフレッシュ

プル操作でいつでもアプリの情報を更新することが可能です。

アプリのデバッグ

生成したアプリをデバイス上でデバッグすることができます。

N対1リレーションと 1対Nリレーション

レコードに対するリレートされたデータを一覧フォーム/詳細フォームに表示する。

スカラー値に対する計算属性とエイリアス

フルネームなどの計算された属性を一覧フォーム/詳細フォームに表示することで、様々な値を取得し、モバイルアプリでさらに関連性の高い情報を表示することができます。

オフラインアクション

テーブル、セレクション、エンティティに対してCRUD またはカスタムアクションを宣言することができます。それによってオフラインの状態でも自動的に適切な場所にそれらを表示させることができます。

アクション入力コントロール

ライブラリから直接選択するか、カメラを使って写真の追加/置き換えを行うことができます。
またモバイルアプリケーションから直接バーコードやQRコードをスキャンして、テキストを入力できます。
あるいは署名エリアを使用するフォームを含めることで、アプリケーションの機能を拡張できます。

他のアプリと対話する

画面上のフィールドをタッチすることで、別のアプリケーションと以下のように連動することができます。

  • 住所をタッチすると、その場所を示す地図が自動的に表示されます。
  • 電話番号をタッチすると、電話をかけたり連絡先に追加したりできます。
  • メールをタッチするとメールアプリが起動します。
  • URLをタッチすると、デフォルトのWebブラウザでURLを開くことができます。

必要であれば、独自のKotlinまたはSwiftフォーマッタを作成することもできます。

ソートアクション

一覧フォームの内容をソートすることができます。

カスタム入力コントロール

テーブルフィールドまたはJSONファイルから選択リストを作成することができます。

v19 R8

コードで管理した入力コントロール

例えば、アプリユーザーの現在地を座標(緯度・経度)と住所で自動入力することができます。

v19 R8

一覧フォームのセクション化

データを一覧フォーム内でグループ化することができます。

v19 R8

カスタムログインフォーム

独自のログインフォームを作成することもできますし、ギャラリーからログインフォームをダウンロードして使用することもできます。

v19 R8

コードバー検索プッシュ通知ディープリンク 今後実装予定

今後のさらなるアップデートにご期待ください。一方、4Dフォーラムでの議論に参加し、新機能についてのあなたの考えを教えてください。

 

Vanessa Talbot
- プロダクトオーナー - Vanessa Talbotは、2014年6月に4Dプログラムチームに参加しました。プロダクトオーナーとして、彼女はユーザーストーリー(ユーザーが期待する新機能とその使用法)を書き、それを具体的な機能仕様に変換する役割を担っています。また彼女の役割は、実装された機能が顧客のニーズを満たしているかどうかを確認することでもあります。入社以来、4Dにおける主要機能の定義に関わってきました。プリエンプティブ/マルチスレッドの新機能の大部分と、非常に複雑なテーマである組み込みアプリケーションの新アーキテクチャに取り組んできました。VanessaはTelecom Saint-Etienneで学位を取得後、Criminal Research Institute でオーディオビジュアル部門の開発者としてキャリアをスタートさせました。また、メディアや医療の分野でも、技術サポートやプロダクションの分野で働いてきました。