独自の 4D Server 管理画面を統合する
アプリケーションを運用するとき、ビルトインの 4Dダイアログを自分たちのニーズに合うようにカスタマイズしたいと思うかもしれません。特に、4D Server の管理画面について、いくつかの情報やアクションを自分のチームだけがアクセスできるようにし、エンドユーザーの管理者には隠したい場合があります。
複数ジャーナルの自動統合
デベロッパーやデータベース管理者であれば、破損データを迅速に復旧することの重要性をご存知でしょう。バックアップとジャーナルは、このタスクを支援します。しかし、時にはバックアップそのものが破損し、古いバックアップを復元して複数のジャーナルを連続して統合する必要がある場合があります。あるいは、ジャーナルファイルのサイズがすぐ大きくなってしまうため、そしてサーバーのハードディスクを整理するためにも、定期的に新しいものを作成したいかもしれません。あるいは、独自の方法でデータベース をバックアップしているのかもしれません。これらの場合、複数のジャーナルを統合する必要がありますが、これはメンテナンス・セキュリティ・センターを使って手動でおこなうしかありません。
4D v20 では、データベースの起動時に、複数のジャーナルを自動的に統合することができます。その仕組みについて説明しましょう。
改良された .distinct() 関数
データ要素のユニークなリストを取得することは、データ操作において常に役に立ちます。各値の出現回数を取得することが不可欠な場合もあります。Collection と EntitySelection クラスの distinct 関数を使うと、ユニーク値のリストを取得できます。4D v20 では、各ユニーク値の出現回数の取得も可能になりました。
それだけではありません!
データベースでオブジェクトを使用して、ユーザーが入力したカスタムデータを保存することができます。これに対応するため、コード側では、このオブジェクトが持つパスのすべてを把握したいところです。 EntitySelection クラスに追加された distinctPaths 関数で、これが可能になりました。
これらの新しい関数について、くわしく紹介していきます。
4D v20 の VS Codeエディター新機能
新しいリリースとともに、新しい VS Code拡張機能が追加され、この無料エディターでコードを表示・編集したいデベロッパーのために提供されています。
4D v20 は、4D-Analyzer 拡張機能 を通して、Visual Studio Code エディターに新しい機能を提供します: タイプミスを減らすシンタックスチェック、コードの見栄えを良くする折りたたみ機能 と インデントの自動整形、そして LSPサーバーの起動を高速化する tool4d です。
リテラルを使ったオブジェクトとコレクションの初期化
これまで、オブジェクトやコレクションのインスタンス化には New object と New collection コマンドを使用してきました。4D v20 からは、オブジェクトリテラルとコレクションリテラルという、より簡単で可読性の高い初期化の方法が追加されました。
QUICレイヤー:次世代のネットワーク通信
4Dで稼働する最も大規模なプロダクションサーバーでは、1000を超える同時接続を受け入れており、その数はなお増え続けています。その結果、私たちのチームでは、パフォーマンスがますます重要な点になってきています。新しいバージョンのHTTP規格で使用されているQUICプロトコルは、スピードと信頼性を高めるために特別に設計されたプロトコルです。4D では常に最新のワクワクするような楽しい技術を求めているため、現在低レベルのネットワークプロトコルをQUICプロトコルに置き換える作業を行っています。
v20では、このネットワークレイヤーに切り替えて、パフォーマンスが向上するかどうかをテストすることができます。これはまだベータテスト中で、デフォルトのネットワークレイヤーとして使用するためには、皆様からのフィードバックが必要だからです。そのため、4Dのベータ版でのみ使用することができます。
コレクションでヘルプメニューを作成
ソフトウェアの「ヘルプ」メニューはとても便利です。もちろん、ソフトウェアのオンラインドキュメントを開くためのメニュー項目がありますが、サポートへの連絡方法など、ソフトウェアによってはそれ以外にもいくつかの項目があります。
4D v20では、異なるメニュー項目を記述したコレクションを渡すことで、アプリケーションの「ヘルプ」メニューを簡単に作成することができるようになりました。
4D Write Pro: 表組みにブレーク行を追加!
4D Write Pro ドキュメントの表は、ここ最近のバージョンアップで大きく改善されました。4D Write Pro を強力な テンプレート駆動の文書ジェネレーター にするため、私たちは、ヘッダー・データソース・キャリーオーバー行などの 強力な機能 をリリースしてきました。
4D v20 では、ブレーク行 が追加されることになりました!
皆様、拍手でお出迎えください!
4D Backup と VSSスナップショット、そしてデータストアをロックする新コマンド
4D では、データをバックアップする方法を複数ビルトインで提供しています: 4Dバックアップとミラーサーバーの使用です。4D v20 では、データストアをロックする内部コマンドを公開し、4D の実行中にデータをコピーできるようになりました。
まず、4D でデータをバックアップするためのさまざまな手段について説明します。
コレクションに便利な関数を追加しました!
コレクションのクラス関数は、4D v16 R6 で導入され、map() や reduce() のように、いくつかの関数はフォーミュラを扱えるように進化しました。4D v20 では、同様に実用的な機能がいくつか追加されていますので、ここで紹介します。