アプリケーションを運用するとき、ビルトインの 4Dダイアログを自分たちのニーズに合うようにカスタマイズしたいと思うかもしれません。特に、4D Server の管理画面について、いくつかの情報やアクションを自分のチームだけがアクセスできるようにし、エンドユーザーの管理者には隠したい場合があります。
管理ツールへのアクセスを無効にする
4D Server のメニューからエクスプローラーを非表示にする方法については、このブログ記事 で説明しましたが、4D v20 では、管理メニュー項目も非表示にできるようになりました。これは、アプリケーションビルドプロセス中に以下のキーを使用しておこないます:
<BuildApp>
<CS>
<HideAdministrationMenuItem>True</HideAdministrationMenuItem>
このキーを有効にすると、4D Server の管理メニュー項目が非表示になり、そのショートカットが解除され、4D Server 起動時にダイアログが自動表示されなくなります。内蔵ダイアログを表示させるには、OPEN ADMINISTRATION WINDOW コマンドを使用するのが唯一の方法となります。
カスタム管理システムの作成
4D は、独自の管理システムの開発が可能なように、このダイアログにあるすべての情報を取得するコマンドを長年に渡り提供してきました。アクセス方法、表示情報、許可アクション、独自のスタイルなどを自分で定義することができます!
便利なコマンド
この便利なコマンドのリストは完全なものではありませんが、確認しておくとよいでしょう:
Get system info, Get Application info, Get license info, Get process activity, GET MEMORY STATISTICS, GET ACTIVITY SNAPSHOT, Cache info など。
4Dベースの管理画面を作成する
上記のコマンドを使用して Thomas Maul は、4D Server の管理画面の内容と動作を再現したダイアログを開発し、共有しました。また、4D 管理ウィンドウのビルトイン機能を拡張する機能も追加しました。
これらは、このブログ記事 で説明されています。
このコンポーネントは、アプリケーションに簡単に組み込むことができ、4D Server 上で自由に、または独自の認証システムを使って表示することができます。
また、4D v20 からは、このブログ記事 で説明されているように、4D Server に独自のヘルプメニューを設定することがもできます。つまり、このカスタム管理ダイアログにアクセスを追加するのは簡単なのです!
Webベースの管理画面を作成する
4Dアプリケーションを実行しなくても管理者がアクセスできるように、あるいはヘッドレスモードなどで 4D Server のインターフェースにアクセスできない場合に、Webベースの管理システムを開発したい場合もあるでしょう。
少し前に、私たちはこのような Webプロジェクトを提供し、このブログ記事 で説明しました。今度はこれを他のプロジェクトに組み込めるよう、このWebプロジェクトをコンポーネントにしました。その利点は、メインプロジェクトからコードが分離されることです。また、管理コンポーネントは独自の Webサーバーを実行するため、管理者はホストプロジェクトの Webサーバーを停止することができます。
ソースコードは、GitHubのリポジトリ からダウンロードできます。このリポジトリにプルリクエストをおこなって、このプロジェクトに貢献することもできます。
これらのツールが、あなたのニーズにぴったり合った 4D Server 管理方法を開発するためのアイディアとなることを願います!
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