コレクションでヘルプメニューを作成

ソフトウェアの「ヘルプ」メニューはとても便利です。もちろん、ソフトウェアのオンラインドキュメントを開くためのメニュー項目がありますが、サポートへの連絡方法など、ソフトウェアによってはそれ以外にもいくつかの項目があります。

4D v20では、異なるメニュー項目を記述したコレクションを渡すことで、アプリケーションの「ヘルプ」メニューを簡単に作成することができるようになりました。

新しいコマンド SET HELP MENU が追加されました。このコマンドには、オブジェクトを格納したコレクションを渡すだけです。各オブジェクトは、メニュー項目を表します。各項目に対して、以下のプロパティを定義できます:

  • title – メニュー項目のタイトル
  • action – メニューが呼び出されたときに実行される標準アクション
  • method – メニューが呼び出されたときに実行されるメソッドの名前またはフォーミュラ
  • worker – ワーカー名またはプロセス番号
  • shortcutAltshortcutShift および shortcutKey – メニューを呼び出すためのショートカット

 

次のコードでは、2つのメニュー項目を作成しています。

  • 最初のものは、”methodMenu” メソッドを呼び出し、WindowsではCtrl+Alt+Y、macOSではCmd+Alt+Yのショートカットキーを使用します。
  • 2つ目は、「メンテナンスとセキュリティセンター」アクションを呼び出し、WindowsではCtrl+Shift+Y、macOSではCmd+Shift+Yのショートカットキーを使用します。

 

var $col :Collection
$col :=New Collection
$col .push(New object( \
"title"; "Call \"methodMenu" method"; \
"worker"; "workerMenu"; \
"method"; "methodMenu";
"shortcutAlt";True; "shortcutKey"; "Y") )
$col .push(Null)
$col .push(New object( \
"title"; "Call \"MSC" action"; \
"action";ak msc; \
"shortcutShift";True; "shortcutKey"; "Y"))
SET HELP MENU ($col)

実行すると以下のようになります。

この機能に関するさらに詳しい情報についてはドキュメントをご覧ください。また4D forum でフィードバックや感想をお寄せいただければソフトウェアの改善につながります。

Vanessa Talbot
- プロダクトオーナー - Vanessa Talbotは、2014年6月に4Dプログラムチームに参加しました。プロダクトオーナーとして、彼女はユーザーストーリー(ユーザーが期待する新機能とその使用法)を書き、それを具体的な機能仕様に変換する役割を担っています。また彼女の役割は、実装された機能が顧客のニーズを満たしているかどうかを確認することでもあります。入社以来、4Dにおける主要機能の定義に関わってきました。プリエンプティブ/マルチスレッドの新機能の大部分と、非常に複雑なテーマである組み込みアプリケーションの新アーキテクチャに取り組んできました。VanessaはTelecom Saint-Etienneで学位を取得後、Criminal Research Institute でオーディオビジュアル部門の開発者としてキャリアをスタートさせました。また、メディアや医療の分野でも、技術サポートやプロダクションの分野で働いてきました。