デベロッパーやデータベース管理者であれば、破損データを迅速に復旧することの重要性をご存知でしょう。バックアップとジャーナルは、このタスクを支援します。しかし、時にはバックアップそのものが破損し、古いバックアップを復元して複数のジャーナルを連続して統合する必要がある場合があります。あるいは、ジャーナルファイルのサイズがすぐ大きくなってしまうため、そしてサーバーのハードディスクを整理するためにも、定期的に新しいものを作成したいかもしれません。あるいは、独自の方法でデータベース をバックアップしているのかもしれません。これらの場合、複数のジャーナルを統合する必要がありますが、これはメンテナンス・セキュリティ・センターを使って手動でおこなうしかありません。
4D v20 では、データベースの起動時に、複数のジャーナルを自動的に統合することができます。その仕組みについて説明しましょう。
複数ジャーナルの自動統合は、”データベースが完全でない場合、最新のログを統合する” 設定が有効になっている場合にのみ可能です (デフォルトでは有効になっています)。
4D に複数のジャーナルファイルを統合させたい場合は、簡単です: カレントジャーナルの隣にそれらを配置します。アプリケーション起動時に、データベース操作の欠落を 4D が検出した場合、まず、すべてのジャーナルファイルをチェックし、操作の欠落がないことなど、復旧が可能かどうかを判断します。その後、すべてのジャーナルから自動的に操作を統合します。
この機能により、保守作業を短縮できるため、手動によるデータベース管理作業に時間を費やすことなく、アプリケーション開発に集中することができるはずです。コメントや質問がある場合は、4Dフォーラムにお寄せください。
追記: 不用意にカレントジャーナルファイルの隣に無関係のジャーナルファイルを置くと、4D がそれらを統合しようとして (そして失敗して)、起動時にエラーが発生する可能性があるので、注意が必要です。