Build4Dを使用してコンパイルされたストラクチャーやコンポーネントをビルドする

プロジェクトモードの導入により、プロジェクトのコンポーネントを操作することが非常に簡単になりました。

ここ最近のフィーチャーリリースでは、チームや作業方法、ニーズに合わせて独自のビルドチェーンを作成できるようにするための機能をいくつか追加しています。

例えば、以下のような機能です。

 

あなた独自のビルドチェーンを作成したり、継続的インテグレーションツールに4Dを統合するために、4DではBuild4Dというコンポーネントを開発し、GitHubでソースを公開しています。

この最初のステップとして、Build4Dでは、コンパイル済みのストラクチャーとコンポーネントを作成することができます。今後、シングルユーザーアプリケーション、クライアントアプリケーション、サーバーアプリケーションを管理できるようにこれを充実させていく予定です。

継続的インテグレーション(CI)とは

継続的インテグレーションとは、開発チームによるコード変更の統合を自動化するための手法です。コードソースはソース管理サーバー上にあります。開発者がコードをリポジトリにプッシュするたびに、シンタックスチェック、コンパイル、ユニットテストが自動的に開始される、というものです。

新しいコンポーネント:Build4D

この新しいコンポーネントは、GitHubから入手できます。このコンポーネントは3つのクラスから構成されています。

  • CompiledProject
  • Component
  • _core

 

_coreクラスは基礎となるクラスです。コンパイル、プロジェクトストラクチャーの作成、4dzの作成など、必要な基本操作がすべてここに含まれています。

そして、CompiledProject と Component の2つのクラスは、_core クラスをベースにしています。これらはそれぞれ、コンパイルされたプロジェクトとコンポーネントを作成することができます。

コンパイル済みストラクチャーのクラス

以下は、リソースフォルダとドキュメントフォルダを統合したコンパイル済みストラクチャーを作成する例です。


var
$build : cs.Build4D.CompiledProject
var $settings : Object
var $success : Boolean

$settings:=New object()
$settings.destinationFolder:="Test/"
$settings.buildName:="myProject"

$settings.includePaths:=New collection
$settings.includePaths.push(New object("source"; "Resources/"))

$build:=cs.Build4D.CompiledProject.new($settings)
$success:=$build.build()

そして、実行した結果が以下の通りです。

Finder dialog to show the structure file

コンポーネントクラス

以下は、ドキュメントフォルダを統合し、開発でしか使用しないフォルダ「Resources/Dev」を取り除いたコンポーネントを作成するコード例です。

var $build : cs.Build4D.Component
var $settings : Object
var $success : Boolean

$settings:=New object()
$settings.destinationFolder:="Test/"
$settings.buildName:="myComponent"

$settings.includePaths:=New collection
$settings.includePaths.push(New object("source"; "Documentation/"))

$settings.deletePaths:=New collection
$settings.deletePaths.push("Resources/Dev/")

$build:=cs.Build4D.Component.new($settings)
$success:=$build.build()

実行した結果が以下の通りです。

blank

次は…

Github上において、このコンポーネントをブックマークするには”star “を、このコンポーネントの改善や変更をフォローするためには”watch “をクリックするようにしてください。こちらのブログでは、4Dのリポジトリを見たりフォローするためのGithubの機能の概要を見ることができます。

Vanessa Talbot
- プロダクトオーナー - Vanessa Talbotは、2014年6月に4Dプログラムチームに参加しました。プロダクトオーナーとして、彼女はユーザーストーリー(ユーザーが期待する新機能とその使用法)を書き、それを具体的な機能仕様に変換する役割を担っています。また彼女の役割は、実装された機能が顧客のニーズを満たしているかどうかを確認することでもあります。入社以来、4Dにおける主要機能の定義に関わってきました。プリエンプティブ/マルチスレッドの新機能の大部分と、非常に複雑なテーマである組み込みアプリケーションの新アーキテクチャに取り組んできました。VanessaはTelecom Saint-Etienneで学位を取得後、Criminal Research Institute でオーディオビジュアル部門の開発者としてキャリアをスタートさせました。また、メディアや医療の分野でも、技術サポートやプロダクションの分野で働いてきました。