コレクション型のリストボックスにおける自動行高

リストボックスは、もっとも汎用性が高くてカスタマイズ可能なフォームオブジェクトです。自動行高機能は、配列型のリストボックスではすでに可能でした。4D v19 R8 では、この機能が コレクションまたはエンティティセレクション型のリストボックス にも拡張されました!

HDI: リストボックス: コレクション/エンティティセレクション型での自動行高

この新機能により、下のような一覧をすばやく簡単に作成することができます:

 

列のプロパティ

リストボックスの列数に関わらず、自動行高の設定は、リストボックス全体ではなく各列に対しておこないます。

これによって、リストボックスに表示される情報を正確に定義することができます。

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例題

具体的な例で説明してみましょう。

タイトル、サブタイトル、そして詳細説明のある記事の一覧を表示したいとします。先頭列 (タイトル) は通常 1〜2行、2番目の列 (サブタイトル) は 3〜4行に収まりますが、最後の列 (詳細説明) は多くのスペースを取ってしまう可能性があり、その全文表示は必ずしも望ましいものではありません。

この場合、全文表示させたい最初の 2列のみに自動行高を適用し、詳細説明に関しては切り捨てを許容することになります。

 

リストボックスのプロパティ

リストボックスに非常に多くのデータが含まれる場合、表示する行の高さに制限を設けた方がいい場合があります。これは、リストボックス全体用の 2つのプロパティによって定義されます。

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この 2つのプロパティは、1つ以上の列に自動行高が定義されている場合にのみ、”行の高さ” プロパティの代わりに表示されます。

 

まとめ

リストボックス表示の新しい可能性により、より現代的なインターフェースが提供できます。

4Dフォーラムで、あなたのご意見をお聞かせください。お待ちしています。

Roland Lannuzel
- プロダクトオーナー&4Dエキスパート -電子工学を学んだ後、産業用ITの分野で開発者兼コンサルタントとして、さまざまなデータベースやテクノロジーを使って顧客のためのソリューションを構築。80年代後半に4Dに惚れ込み、会計、請求書作成、メールシステムなどのビジネスアプリケーションの作成に4Dを使用してきました。現在も、新機能やデータベース開発ツールの定義など、4Dの未来を積極的に切り開いています。