QUICネットワークレイヤーは、ServerNetネットワークレイヤーと同等の機能をサポートするようになりました。4D 20 R5では、IPv6、ブロードキャスト、Windowsでのシングルサインオンに対応しました。
もちろん、これからのバージョンでも改良を続け、4D史上最高のネットワークレイヤーにしていくつもりです。
しかしここでは、追加した最後の新機能についてもう少し説明させていいただきます。
QUICネットワーク・レイヤーを導入する際に4Dが最も重視してきたのは、安定性、特に低品質ネットワークにおける安定性でした。QUICネットワーク・レイヤーは、パケット・ロスの際の比類なき安定性と、高pingネットワークでのパフォーマンスの向上により、これを見事に実現しています。
モバイルやWi-Fiネットワークが一般化し、その安定性が全体的に低下している現在、QUICの安定性は顧客の体験を大幅に向上させるはずです。
それでも、新しいネットワーク・レイヤーを導入する際には必ず将来的な可能性のことを考慮しています。そこで、QUICネットワーク・レイヤーの最新の変更点をご紹介します!
バック・トゥ・ザ・フューチャー
IPv6を紹介するのに、これ以上ないタイトルではないでしょうか。
IPv6への移行が予定通りに進まなかったのは確かです。約10年前、私たちはインターネットを完全にIPv6に切り替えるまであと少しだと思っていました。しかし残念ながら今日もまだそこには辿り着いていません。それでも、全てがIPv6に移行するのはかつてないほどゴールに近づいているといえます。QUICネットワーク・レイヤーは、ServerNetに比べて4DのIPv6ネットワークに対する互換性を向上させています。
放送について
放送についてもう少し説明しよう。
データベース設定のネットワークオプションで、アプリケーションの公開方法を設定することができます。
4Dアプリケーションを公開すると、4Dサーバーは同じサブネットワーク上で動作している4Dリモートからのブロードキャストに返信します。この機能のおかげで、「4D Server に接続」ダイアログの「利用可能」タブにアプリケーションを表示することができます。同様に、この機能により、組み込みアプリケーションを初めて起動した時に、自動的にサーバーに接続することができます。
あなたのアプリケーションは、ブロードキャストを完全にサポートする QUIC ネットワークレイヤーで動作するように設定されています。同時に、4D ブロードキャストはより正確になりました。あなたのアプリケーションではない組み込みアプリケーションが実行されている場合、ブロードキャストは表示されません。これはServerNetレイヤーでも有効です!
WindowsでのSSO
シングルサインオンのおかげで、4DはActive Directoryを通して自動的にユーザーを認証することができます。データベース設定のネットワークオプションから、”ドメインサーバーによるユーザーの認証 “にチェックを入れるだけで、ユーザーがサーバーに接続する際に、以下のコードを呼び出すだけで認証情報を取得することができます:
$login:=Current client authentication($domain; $protocol)
ユーザーのログイン名とドメイン名、そして使用されているプロトコル(NTLM または Kerberos)を受け取ることができるので、ログイン/パスワードダイアログに頼ることなくユーザーを認証することができます。
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是非QUICネットワーク・レイヤーをお使いいただき、4Dフォーラムにフィードバックをお寄せください。ご協力ありがとうございました!