4D Write Pro: 表組みのヘッダー行

表組みは、4D Write Pro の重要な要素です。新しい表示方法を提供することで、表組みは定期的に進化しています。たとえば、表組みは、複数のカラム (段組) やページに表示することができます。その場合、各カラムやページの上部にヘッダーが繰り返し表示されると、ユーザーにとってより読みやすくなります。

4D v19 R5 から、表組みのヘッダーが強化されました。

HDI: Write Pro: 繰り返し表示される表組みのヘッダー行

表組みとコンテンツ

表といえば、リストを思い浮かべることが多いのではないでしょうか。人、製品、その他何の場合でも、先頭行は通常、列の内容に対応するラベルを表示するのに使用されます。

ヘッダーは各ページ・各カラムに

表の行数が多い場合、カラムブレークや改ページが自動的に発生します。この場合、新しいページの先頭にヘッダー行を再表示するのが便利です。もちろん、ページ上に 2つ以上のカラムが表示されている場合にも同様のことが言えます。

要は、下の様な表示が欲しい、というです。

この機能は、わかりやすい方法で利用できます。表組みに対して、ヘッダーの行数を定義することができます。

WP SET ATTRIBUTES($table;wk row header count;5) // New!!!

もちろん、この属性を読み取ることもできます。

WP GET ATTRIBUTES($table;wk row header count;$headerRows) // New!!!

標準アクション

どの行をヘッダーとして使用するかを定義するために、標準アクションを使用することもできます。表組みの中にカーソルを置いて、適切な値 (0から5) を選択するだけです。

標準アクション “table/headerRowCount “は、メニューとして

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または、単純なドロップダウンとして利用可能です。blank

ヘッダー列はどこにあるの?

ヘッダー行を設定した後、またはドキュメントをインポートした後、これらの行にヘッダー専用のスタイルを設定するため、ヘッダー行の範囲を取得したい場合があります。たとえば、紺色の背景に白文字のタイトルが欲しいとします。

WP Table get rows コマンドが更新され、定数 wk header rows を使ってヘッダー行を取得できるようになりました!

$range:=WP Table get rows($table;wk header rows) // *** NEW *** !
WP SET ATTRIBUTES ($range;wk text color; "white";wk background color; "navy")

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4D Write Pro インターフェースウィジェット

サイドバーまたはツールバーウィジェットで、表組みプロパティのメニューに、 “ヘッダー行の数” という新しい項目が追加されました。

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4D Write Pro インターフェースのソースコード が GitHub で公開されていることをお忘れなく! あなたのニーズに合わせて自由にアレンジしてください。

まとめ

プログラミングまたはインターフェースを介して利用可能なこの機能により、便利な表組みの表示オプションがまた一つ追加されました。

これを使うことで、データベースのデータを表示する表組みが含まれた 4D Write Pro ドキュメントを簡単にデザインすることができます。ORDA を活用する機能は今後さらに増えていく予定です。ご期待ください!

Roland Lannuzel
- プロダクトオーナー&4Dエキスパート -電子工学を学んだ後、産業用ITの分野で開発者兼コンサルタントとして、さまざまなデータベースやテクノロジーを使って顧客のためのソリューションを構築。80年代後半に4Dに惚れ込み、会計、請求書作成、メールシステムなどのビジネスアプリケーションの作成に4Dを使用してきました。現在も、新機能やデータベース開発ツールの定義など、4Dの未来を積極的に切り開いています。