4D v17 R2では、数式内から4Dプロジェクトのメソッドやフィールドを呼び出すことができるようになりました。これは、4D View Pro ドキュメントの可能性を広げるだけでなく、変換プロセスの継続的な改善により、変換された 4D View ドキュメント内の 4D メソッドやフィールドの呼び出しも保持されます。
HDI: 4D View Proでメソッドとデータベースフィールドを使用する
4D View Proは、データベースを保護するためのセキュリティも向上しています。開発者として、エンドユーザーが利用できるようにする(またはしない)データ、およびどのフィールドまたはメソッドがアクセスを許可するかについて、完全にコントロールすることができます。コマンドや変数はセルから直接呼び出すことはできませんが、コマンドや変数の値を返すメソッドを介して呼び出すことができます。
データやコマンドへのアクセスは、開発者が許可する必要があります。
- メソッドの認証は SET ALLOWED METHODSコマンドで認可することができます。
ARRAY TEXT($allow;0)
APPEND TO ARRAY ($allow; "get_LicenceInfo")
APPEND TO ARRAY ($allow; "get_SystemInfo")
SET ALLOWED METHODS (
$allow)
- テーブルやフィールドは、仮想構造体として SET TABLE TITLESと SET FIELD TITLESコマンドで仮想構造体として宣言する必要があります。
ARRAY TEXT
($field_Titles;0)
ARRAY LONGINT ($field_Num;0)
APPEND TO ARRAY ($field_Titles; "Name")
APPEND TO ARRAY ($field_Titles; "Ingredients")APPEND TO ARRAY($field_Num;2)
APPEND TO ARRAY (
$field_Num;3)
SET FIELD TITLES (
[Recipes];$field_Titles;$field_Num;*)
- 変数と4Dコマンドは、許可されたメソッドに含まれている必要があります。
C_TEXT($0)
$0 :=Get system info.accountName
データベースフィールドを含む既存の 4D View ドキュメントを変換する場合、データベースはまだ存在しなければならず、変換ベースにおいて仮想構造を宣言する必要があることに注意してください。また、ドキュメント内の既存のコマンドや変数は、セル内にエラーとして表示され、メソッドを介して呼び出す必要があることを示します。
メソッドとフィールドのオートコンプリート
メソッドとデータベースフィールドのオートコンプリートがサポートされていることも特筆すべき点です。ユーザーが入力を始めると、利用可能なメソッドのリストが表示され、入力の手間が省けるので、ユーザーエクスペリエンスが向上します。データベース・フィールドについても同様で、次の構文、TABLE_FIELDで入力すると、許可されたフィールドのリストが表示されます。
メソッドには、次のような権限があります。 |