リストボックス: もっと美しく、もっと便利に

リストボックス はパワフルで、非常にカスタマイズしやすいフォームオブジェクトです。4D v19 R6 では、2つの新しいプロパティ、横方向パディング 縦方向パディング (要素のコンテンツとその境界の間の内マージンまたはスペース) が追加され、そのパワーが拡張されました。これらは、リストボックスに新しいプレゼンテーションの可能性を与え、インターフェースによりプロフェッショナルな外観をもたらします。

HDI: リストボックス: プロパティの取得・設定

これらの新しいプロパティは、リストボックス全体に対してグローバルに設定できるほか、列・ヘッダー・フッターなどの各要素に対して個別に設定することができます。

リストボックスに対して定義すると、プロパティはリストボックスのサブオブジェクトすべてに継承して適用されます。もちろん、各サブオブジェクトで独自の設定をおこなうこともできます。

新プロパティ使用前

新プロパティ使用後

blank

デザインモード

デザインモードで新プロパティは、プロパティリストの “座標とサイズ” テーマに表示されます。パディングの設定は、他の多くのプロパティと同様にピクセル単位で定義されます。これらの値がゼロに設定されている場合には、デフォルトとしてシステムのパディング値が適用されます (以前のバージョンと同様)。1以上の値を設定した場合、その値がシステムの値に加算されます (負の値は使用できません)

blank

プログラミング

多くのリストボックスの設定と同様に、パディングの設定は LISTBOX SET PROPERTY コマンドで定義できます (新しい定数 lk cell horizontal padding および lk cell vertical padding を使用します)。

コードサンプル

(前述の “新プロパティ使用前 / 使用後” 画像を作成するために使用されたコードです)

// リストボックス全体の横方向パディングを設定します
LISTBOX SET PROPERTY(*; "LB"; lk cell horizontal padding; 6)
// フッター専用に横方向パディングを設定します
LISTBOX SET PROPERTY(*; "LB_Footer@"; lk cell horizontal padding; 16)
// リストボックス全体の縦方向パディングを設定します
LISTBOX SET PROPERTY(*; "LB"; lk cell vertical padding; 2)
// ヘッダー専用に縦方向パディングを設定します
LISTBOX SET PROPERTY(*; "LB_Header@"; lk cell vertical padding; 9)
// フッター専用の縦方向パディングも設定します
LISTBOX SET PROPERTY(*; "LB_Footer@"; lk cell vertical padding; 10)

まとめ

追加されたこれら 2つの新しいプロパティは、リストボックスの管理にグラフィカルな洗練をもたらします。ぜひ使ってみてください!

詳細については ドキュメントセンター をご覧ください。また、4Dフォーラム にお気軽にお問い合わせください。

 

 

Roland Lannuzel
- プロダクトオーナー&4Dエキスパート -電子工学を学んだ後、産業用ITの分野で開発者兼コンサルタントとして、さまざまなデータベースやテクノロジーを使って顧客のためのソリューションを構築。80年代後半に4Dに惚れ込み、会計、請求書作成、メールシステムなどのビジネスアプリケーションの作成に4Dを使用してきました。現在も、新機能やデータベース開発ツールの定義など、4Dの未来を積極的に切り開いています。