データベーステストの改善

開発の品質を向上させるためには、ユニットテストが重要です。これらのテストのため、デベロッパーや QAチームは、様々なモード (シングルユーザー / クライアントサーバー) や異なる環境 (Macintosh / Windows) で 4Dデータベースを起動するためのツールを必要としています。

4D製品は、すでにコマンドラインパラメーターを使用して起動することができ、自動テストや運用が可能です。もし、独自のアップデートメカニズムを作成したい場合や、何百台もの 4D Server が稼働しているサーバーファームを扱う必要がある場合はどうでしょうか。たとえば、使用するデータベースファイルを指定したり、起動時にパラメーターを渡したりしたいかもしれません…

注意事項

コマンドラインは、macOS と Windows の両方で同じように使用することができます。

簡単なシンタックスは、以下の通りです: App + ストラクチャー + データ

4D Application --structure <path to structure file> --data <path to data file>

4D V17 R3 の新機能

4D v17 R3 では、新しいパラメーターが追加され、データベースを開く際に、より柔軟に対応できるようになりました:

  • –opening-mode: データベースをインタプリタモード・コンパイルモードのいずれで開くかを指定します。
  • –create-data: カレントデータファイルが見つからない場合、新しいデータファイルを自動的に作成します。–data が渡されている場合には、指定の名前で作成します!
  • –user-param: データベースを起動した後に GET DATABASE PARAMETER コマンドで読むことができる文字列を受け渡します (詳細は後述)。

 

GET / SET DATABASE PARAMETER

テキスト型のデータベースパラメーターをセットして受け渡し、RESTART 4D, OPEN DATA FILE, または OPEN DATABASE コマンドでデータベースを再起動したときに取得できるようになりました。これにより、ディスク上への一時ファイルの書き込みや読み取りが不要になり、作業も簡単で効率的になります。

SET DATABASE PARAMETER(User param value;$userParam)

データベースを再起動した後、$userParam は同じように読み取ることができます。

$result:=Get database parameter(User param value;$userParam)

4DLINK

ユーザーパラメーターは、4DLINKファイルの中で設定することもできます。
4DLINKについてもっと知りたい方は、こちらのドキュメントをご覧ください。

<database_shortcut structure_opening_mode="1"
structure_file="file:///Users/Mike/Orda.4dbase.4DB"
data_file="file:///Users/Mike/Orda.4dbase.4DD"
user_param="check"/>

 

HDI: アプリケーションの起動パラメーター

詳しくは、ドキュメントをご覧ください。

ハッピー・テスティング!

Roland Lannuzel
- プロダクトオーナー&4Dエキスパート -電子工学を学んだ後、産業用ITの分野で開発者兼コンサルタントとして、さまざまなデータベースやテクノロジーを使って顧客のためのソリューションを構築。80年代後半に4Dに惚れ込み、会計、請求書作成、メールシステムなどのビジネスアプリケーションの作成に4Dを使用してきました。現在も、新機能やデータベース開発ツールの定義など、4Dの未来を積極的に切り開いています。