4Dを使用してネイティブなモバイルアプリケーションを作成する

4D for Androidと4D for iOSを使用すれば、4DデータベースをベースにしたAndroidやiOSのネイティブアプリを設定、デザイン、ビルド、配布することが可能です。生成して配布されたモバイルクライアントは、追加要件なしにそれだけで4Dサーバーに接続し、新規または既存のデータを操作することができます。

4D for Androidと4D for iOSは、統合された1つの4Dコンポーネントに含まれています。あなたはモバイルプロジェクトを作成したあとに、ビルドするプラットフォームをAndroidか、iOSか、またはその両方向けにするかを選ぶことができます。

複雑な作業は4Dが処理し、Swiftで書かれたXcodeプロジェクト、またはKotlinで書かれたAndroidプロジェクトを生成します。その後、XcodeとAndroid Studioでそれらを再び開いて作業を続けることもできます。

このブログ記事は、完成されたモバイルアプリを作ることができる4Dのモバイルソリューションで利用できる機能をまとめたものです。

モバイルデバイスにおける4Dの機能

以下は、簡単に使用できる利用可能な機能の一部をまとめたリストです。

  • オフラインサポート – オフラインの時でも最新のデータを手元で見ることができます。
  • 画像のキャプチャ – ライブラリから画像を直接選択するか、またはカメラを使って撮影した画像を追加または交換することができます。
  • ユーザー管理 – 認証を使用して、アプリにログインしようとする人が誰であるか、それが正当なログインかを判断することができます。
  • 他のアプリとの相互作用 – フォーマッターを使用して他のネイティブアプリと相互作用することで、アプリケーションに付加価値を与えることができます(例:Apple Mapで旅程を表示したり、電話番号をダイヤルしたりする場合など)。
  • アクション – テーブル、セレクション、エンティティに対してCRUD(レコードの作成、更新、削除)またはカスタムアクションを宣言します(これによって独自のメソッドを呼び出してEメールを送信したり注文を発送するしたりすることができます)。これらは、オフラインの場合でも、自動的に適切な場所に表示されます。
  • 場所を表示する – ユーザーが画面上の住所をタッチすると、その場所を示す地図が自動的に表示されるようにすることができます。
  • データのフィルタリング – ユーザーごとにデータへのアクセス制限を設定することができます。ユーザーは、アクセスすることを許可されたデータのみを利用することができます。
  • バーコード – バーコードをスキャンして、簡単にデータ内のレコードを検索することができます。
  • 署名を受け付ける – 署名領域を使用するテンプレートを含めることによって、アプリの機能を拡張することができます。
  • 通知の配信 – 通知を送信し、ユーザーがアプリを使用したくなるような関連情報を提供することができます。
  • ディープリンク – アプリへの直接リンクで正しいページを表示し、ユーザーを正しい場所に送ります。
  • コンテンツの共有 – ワンクリックで、現在見ているコンテンツを誰とでも共有できます。

 

ライセンス

モバイルアプリケーションを開発するのに必要なのは開発ライセンスで十分です。他の追加ライセンスは必要ありません。

配布には、4Dサーバーのライセンスが必要です。モバイルアプリケーションは、4D リモートと同じライセンスを共有します。例えば、10クライアントライセンスがある場合、10台のデスクトップクライアントを接続し、10台のモバイルデバイスを登録することができます。

ライセンスの詳細については、営業担当者にお問い合わせいただくことをお勧めします。

拡張機能

4Dアプリケーションには、いくつかの基本的なテンプレートとフォーマッタが統合されています。ギャラリーから他のテンプレートやフォーマッタを使用することもできます。4Dが提供するこれらの拡張は、4D Go MobileのGitHubアカウントに保存されています。これらは、4Dによって管理・維持されています。

また、あなたが作成したテンプレートやフォーマッタを追加することで、これに貢献することができます。GitHubでいくつかのルールに従ってプルリクエストを行うだけです。

次に…

4D for Androidと4D for iOSとその可能性を紹介するために、ブログ、ドキュメント、そしていくつかのチュートリアルが用意されています。

もし、読むより見る方が好きなら、様々なビデオチュートリアルを紹介する今後のブログ記事シリーズをどうかお見逃しなく。

Vanessa Talbot
- プロダクトオーナー - Vanessa Talbotは、2014年6月に4Dプログラムチームに参加しました。プロダクトオーナーとして、彼女はユーザーストーリー(ユーザーが期待する新機能とその使用法)を書き、それを具体的な機能仕様に変換する役割を担っています。また彼女の役割は、実装された機能が顧客のニーズを満たしているかどうかを確認することでもあります。入社以来、4Dにおける主要機能の定義に関わってきました。プリエンプティブ/マルチスレッドの新機能の大部分と、非常に複雑なテーマである組み込みアプリケーションの新アーキテクチャに取り組んできました。VanessaはTelecom Saint-Etienneで学位を取得後、Criminal Research Institute でオーディオビジュアル部門の開発者としてキャリアをスタートさせました。また、メディアや医療の分野でも、技術サポートやプロダクションの分野で働いてきました。