4D Write Pro のドキュメントには、様々なソースからの多様な形式の画像が含まれることがあります。無効な URL、空の画像を返すフォーミュラ、プラットフォームがサポートしていない形式 などの理由によって、画像は表示できない場合があります。
画像が表示できない場合には、その場所に空の四角が表示されます。この振る舞いを変更し、空の画像を非表示にするには、4D v19 R6 より提供される 新しい表示オプション を使用します。
HDI: 4D Write Pro: 空ピクチャーの非表示化
新しいプロパティの効果
空ピクチャーを四角で表示 🙁
空ピクチャーを表示しない 🙂
wk VISIBLE empty images
この新しいプロパティは、ルーラーの表示やズーム率のようなビュープロパティであるため、ドキュメント自体には保存されません。さらに、このプロパティはフォーミュラが評価されたとき、つまり、ドキュメントが “値を表示” モードで表示されているときにのみ適用されます。”参照 (4D式) を表示” モードの場合には、参照が表示されたままです。
最後に、互換性のため、この新しいプロパティのデフォルトは “true” です (空画像が空の四角として表されます)。
表示モードの選択方法
空ピクチャーの表示モードは、いくつかの異なる方法で設定できます。
プロパティリストで設定する
最初の、そして最も簡単な方法は、プロパティリストのアピアランステーマに新しく追加された項目を使用することです。この場合、関連しているフォームオブジェクトはこの選択を考慮します。
ユーザーインターフェースで設定する
2つ目の方法は、新しい項目が追加されたユーザーインターフェースを使用することです。ツールバーとサイドバーのどちらでも利用できます。
プログラミングで設定する
最後に、このプロパティ設定は 1行のコードでプログラミングすることが可能です。
WP SET VIEW PROPERTIES(*; "WParea"; New object(wk visible empty images; False))
このコードが実行されると、空の画像やサポートされていない画像 は表示されません。
pdf、Docx、SVGへのエクスポート
wk visible empty images オプションは、上述以外のコンテキストでも使用することができます。エクスポートの際、画像が空の場合にはエクスポート対象から除外したいとき、このオプションを使用することが可能です!
設定方法
これは、エクスポート前に表示されるインターフェースのダイアログで決定できるほか、
コマンドに受け渡すオブジェクトにこの新しいオプションを追加することで、プログラムによって設定できます。
$o:=New object(wk visible empty images; False)
WP EXPORT DOCUMENT(WParea; $path; wk pdf; $o)
まとめ
この新しいオプションによって、ドキュメントをどのように表示・エクスポートするかを簡単に設定できます。ユーザーインターフェースから、またはプログラミングによって、より正確でコントロールしやすくなります。
詳細は ドキュメントセンター をご覧ください。また、4Dフォーラム でお気軽にお問い合わせください。