4D Write Pro – 継続セクションブレーク

4D v19 R3 より、4D Write Pro は、継続セクションブレークをサポートします。

継続セクションブレークは、それ新しいセクションを作成しますが、改ページは発生させません。
これにより、同じページ上に異なる段組のセクションを配置することなどが可能になります。

HDI: Write Pro: 継続セクションブレーク

継続セクションブレーク

継続セクションブレークを使用すると、以下のようなドキュメントを作成することができます。

 

新しいセクションは、前のセクションとは異なる段組 (カラム数) を持つことができます (これは継続セクションブレークの主な目的です)。また、異なるマージンを持つこともできます。

一方、この新しいセクションのヘッダー、フッター、アンカー画像などは、改ページが発生したときにのみ考慮されます。

プログラミングと標準アクション

継続セクションブレークの挿入は、さまざまな方法でおこなうことができます。

プログラミングによりおこなうには、WP Insert break コマンドを呼び出し、新しくサポートされた値 “wk continuous section break” を渡します。

$selection:=WP Selection range(WParea)
WP INSERT BREAK($selection; wk continuous section break; wk replace)

メニューを使用するには、標準アクションを利用します:

APPEND MENU ITEM($menu; ak standard action title)
SET MENU ITEM PROPERTY($menu; -1; Associated standard action; "insertContinuousSectionBreak")

あるいはもっと簡単に、標準アクションをボタンに設定することによって挿入することもできます:

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ユーザーインターフェース

ユーザーインターフェースは、この新しい機能を含むように改善されました。

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ソースコード が GitHub で公開されているのをお忘れなく! ご自由に調整してお使いください。

まとめ

同じページ上で異なる数の段組を持つことができるようになりました。他にも多くのオプションが用意されており、専門的な文書のレイアウトに新たな可能性を与えます。

Roland Lannuzel
- プロダクトオーナー&4Dエキスパート -電子工学を学んだ後、産業用ITの分野で開発者兼コンサルタントとして、さまざまなデータベースやテクノロジーを使って顧客のためのソリューションを構築。80年代後半に4Dに惚れ込み、会計、請求書作成、メールシステムなどのビジネスアプリケーションの作成に4Dを使用してきました。現在も、新機能やデータベース開発ツールの定義など、4Dの未来を積極的に切り開いています。