4D Write Pro ドキュメントをSVG形式で書き出す

4D Write Pro のドキュメントは、様々なフォーマットにエクスポートすることができます: PDF、プレーンテキスト、Microsoft Word、4D Write Pro、HTML…。このリストに SVG 形式が追加されました。

SVG は、画像のフォーマットです。そのおかげで、あらゆるページのプレビューを作成して、インターフェースに統合したり、ブラウザーやモバイルデバイスなどで視覚化したりすることができます。

HDI: Write Pro: SVGへの書き出し

SVG形式はベクトル形式です。そのため、エクスポートされるファイルは一般的に小さく、他の圧縮/非圧縮のビットマップ画像形式 (jpg、png、tiff など) よりも簡単に、そして損失なく操作することができます。

SVGは画像形式であるため、 ドキュメントのどのページを書き出すかを選択することができます。結果の画像は、ドキュメントのページレンダリングに基づいています。ページの向きや余白など、すべてのレイアウトオプションが考慮されます。

画像内の画像

4D Write Pro ドキュメントには、あらゆるタイプの画像を含めることができます。これらをどのように処理するかは、エクスポート時に選択することができます。

ドキュメントの画像は、SVGファイル内に統合 (base64でエンコード) するか、別のフォルダーにネイティブフォーマットでエクスポートすることができます。後者の場合、画像は SVGファイル内から参照されるため、SVGファイルのサイズはかなり軽減されます。

どちらを選択するかは、出力した SVG画像をどのように使用するかによって決まります。場合によっては、独立した (しかし大きな) ファイルが望ましいでしょうし、依存関係のある軽いドキュメントが適切なこともあるでしょう。

フォント

SVG形式では、フォントを埋め込むことはできません。フォント名だけが記されています。SVG画像を生成したプラットフォームで読めば、レンダリングに問題はありません。しかし、別のマシンで開いた場合には、最終的なレンダリングは保証されません。この問題を解決するために、1つ以上のフォントがない場合に、Google Fonts の使用を許可するタグを追加することが可能です。このタグは、主にインターネットブラウザーによって考慮されますが、4D の Webエリアでも考慮されます。

その他のオプション

PDFへの出力と同様に、すべての要素を書き出すかどうかを定義することも可能です。たとえば、ヘッダー、フッター、背景画像などを非表示にするかどうかを決めることができます。

ファイルまたは変数

2つの異なるコマンドによる、2種類のエクスポートが可能です:
ファイルへ書き出すには WP Export document コマンドを使用します。変数 (テキスト型) に書き出すには、WP Export variable コマンドを使います。

両コマンドのオプションの違いは、WP Export variable で変数に書き出す際には、ドキュメント内の画像は SVG に強制的に埋め込まれることです。

コードサンプル

$options:=New object
// 新しいオプションです!
$options[wk page index]:=1
$options[wk embedded pictures]:=true
$options[wk import Google fonts]:=False
// これらのオプションも使用できます
$options[wk visible background]:=True
$options[wk visible headers]:=True
$options[wk visible footers]:=True
$options[wk recompute formulas]:=True
$options[wk optimized for]:=wk print
$options[wk max picture DPI]:=300

WP EXPORT DOCUMENT(WPsample; "WPsample.svg"; wk SVG; $options)
// または
WP EXPORT VARIABLE(WPsample; $text; wk SVG; $options)

 

インターフェース

この新しいタイプのエクスポート機能は、インターフェースにももちろん反映されています。

エクスポートメニューには、SVG へのエクスポートの項目が追加されました:

 

そして、ダイアログでは希望するオプションを正確に定義することができます:

blank

まとめ

ドキュメントのエクスポート機能に新たなフォーマットが追加されました。インターフェースの改善やプレビューの作成など、多くの方からご要望をいただいていた機能ですので、きっとご満足いただけると思います。
必要な情報はすべてドキュメントに記載されていますので、ぜひご一読ください。

 

 

 

Roland Lannuzel
- プロダクトオーナー&4Dエキスパート -電子工学を学んだ後、産業用ITの分野で開発者兼コンサルタントとして、さまざまなデータベースやテクノロジーを使って顧客のためのソリューションを構築。80年代後半に4Dに惚れ込み、会計、請求書作成、メールシステムなどのビジネスアプリケーションの作成に4Dを使用してきました。現在も、新機能やデータベース開発ツールの定義など、4Dの未来を積極的に切り開いています。