4D View Proです。4D v19 R7 の新機能

リリースごとに4D View Proの機能リストは増えています。4D v19 R7は SpreadJSの新バージョン、v15.2とそれに対応したリボンのアップデートを搭載しています。

この新しいバージョンで提供される新機能を発見してみましょう。

ピボットテーブルの強化

タイムラインスライサーのサポート

ピボットテーブルがタイムスライスに対応し、特定の日付でデータをスライスして表示することができるようになりました。ピボットテーブルの日付によるフィルタリングに加え、タイムスライスを使用して、日付や時間による動的なフィルタリングを行うことができます。ここでは、その例を紹介します。

データのない項目を表示する

デフォルトでは、ピボットテーブルはデータを含む項目のみを表示します。これは、フィルタリング時に行または列が表示されない場合に特に顕著です。この新しい「データのない項目を表示する」オプションを使用すると、ピボットテーブルにデータがないにもかかわらず、これらの空白の値を表示できるようになります。

ピボットテーブルのデータ値編集を有効にする

ピボットテーブルは、Excelと同様、デフォルトではセルの編集はできず、ピボット範囲のみの編集が可能です。今回のリリースでは、エンドユーザーがピボットテーブルのセル値を編集し、ピボットテーブルのデータソースを更新・再読み込みすることで、その変更を反映できるようになりました。開発者向けには、pivot.EnableDataValueEditingというプロパティで有効になります。

計算の機能強化

“.”オブジェクト演算子のサポート

計算エンジンは、オブジェクトのプロパティを取得するための演算子として “.” を使用することをサポートするようになりました。例えば、セル A1 にプロパティ “productName” を持つオブジェクトがある場合、この演算子を使用してオブジェクトを参照することができます。

クロスワークブック式のソースとターゲット

最初のサービスパックリリースで、クロスワークブック数式のサポートが追加されました。このリリースでは、getExternalReferences関数の新しいincludeItemDetailパラメータという形で、ソースとターゲットの参照に関するより多くの情報を追加しました。これにより開発者は、特定のファイルの特定のターゲット行、列、ソース範囲を取得して、特定の参照がどのセルから来るかを正確に知ることができます。

新しいExcel関数

いくつかの新しいExcel関数が追加されています。

テキスト操作関数

新しいテキスト操作関数は以下の3つです。

    • TEXTBEFORE – 区切り文字より前のテキストを返します。
    • TEXTAFTER – 区切り文字の後にあるテキストを返します。
    • TEXTSPLIT – 区切り文字を使用して、テキストを行または列に分割します。

配列操作関数

新たに追加された11個の配列操作関数は以下のとおりです。

  • VSTACK – 配列を縦に積み重ねます。
  • HSTACK – 配列を水平に積み重ねます。
  • TOROW – 配列を1つの行として返します。
  • TOCOL – 配列を1つの列として返します。
  • WRAPROWS – 行列を 2 次元配列に折り返す
  • WRAPCOLS – 列の配列を 2 次元配列に折り返す
  • TAKE – 配列の先頭あるいは末尾から、行あるいは列を返す
  • DROP – 行あるいは列を、配列の先頭あるいは末尾から削除する
  • CHOOSEROWS – 配列から指定した行を返す
  • CHOSECOLS – 配列から、選択された列を返す
  • EXPAND – 配列を指定された寸法に拡張する

もっと情報が必要ですか?SpreadjsJS v15.1とSpreadJS v15.2のブログ記事で詳細をご覧ください。

そして、あなたの経験を4Dフォーラムで共有してください。

Fabrice Mainguené
- Product Owner -Fabrice Mainguenéは、2016年11月に4D Programチームに参加しました。プロダクトオーナーとして、彼はユーザーストーリーを書き、それを機能仕様に変換する役割を担っています。CNAMでコンピュータサイエンスの学士号を取得した後、FabriceはWindev開発者として小さなソフトウェア出版社に入社しました。その後、彼は産業および貿易分野のさまざまな企業で、Windev および Web 開発者として、また新機能の技術アドバイザーとして働きました。