4D v20 R2 のベータテストが開始したことを発表いたします!
成功裏にリリースされた 4D v20 LTS に続き、この新バージョンはさらに強化され、見逃せないエキサイティングな追加機能を備えています!
4D v20 R2 Beta が提供するすべてを明らかにしましょう:
- 新しく導入された 4D Write Pro 表ウィザード は、エンドユーザー向けの直感的なツールです。これを使用することで、ビジネス要件に合わせてオーダーメイドされた、デベロッパー提供のテンプレートを活用できる様になります。
- 強化された エラー管理機能 により、包括的かつタイムリーな情報をインターフェース内で提供することで、ユーザーフィードバックを向上させることができます。
- 4D View Pro に導入された新しいファイル形式 “.sjs” は、大きなファイルを扱う際に発生するパフォーマンスに問題に対処するために設計されました。
- Gmail API を使用したメールの送信機能により、通信機能が拡張されました。
- Visual Studio Code 拡張機能 にコード整形を可能にする機能が加わりました。
- それだけではありません: 4D v20 R2 の新機能
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4D Write Pro の表組み
表ウィザード
4D v20 R2 には、表組みを含む 4D Write Pro ドキュメントの作成を楽にするために設計された強力なソリューション、表ウィザードが導入されました。
このウィザードを活用することで、エンドユーザーは、固有のニーズやビジネス要件に合わせたさまざまなメリットを享受できます。
表ウィザードは、デベロッパーが作成したテンプレート集へのアクセスを提供し、それらがユーザーのユースケースに沿ったものであることを保証します。ウィザードの直感的なインターフェースにより、ユーザーの好みに合わせてテンプレートを簡単に設定することができます。
その可能性をビデオでご紹介します:
セルの結合
目的が情報の強調であれ、より魅力的なプレゼンテーションの作成であれ、セルを結合 する機能は、求める結果を楽に得る助けとなります。
セルを結合する機能により、データをよりよく整理して表示することができます。 行全体またはその一部について、水平方向にセルを結合することが可能です。同様に、垂直方向のセル結合では、列全体または指定部分のセルを結合できます。さらに、セルのブロックを作成して、データを効果的に構造化する可能性がさらに広がります。
プログラミング
エラー管理の強化
4D v20 R2 では、4Dコードにおいてエラーをスローする機能が追加されました。これらは他の4Dのエラーと同様、エラーダイアログを表示させ、また ON ERR CALL メソッドで管理することができるように振る舞います。この機能を使用するには、新しい throw コマンドを使用します。
この新機能を使用することで、包括的かつタイムリーな情報を提供することで、インターフェースにおけるユーザーフィードバックを向上させることができます。改善されたフィードバックにより、ユーザーはエラーの本質をよりよく理解し、適切な対策がとれるため、結果的にユーザーエクスペリエンスの向上がのぞめます。さらに、より効果的なエラーログを実装できるようになります。発生時点の詳細なエラー情報を収集することにより、デバッグやトラブルシューティングに有用な資料を取得することができます。
WEBSOcketクライアント
4D v20 では、強力な 4D.WebSocketServer クラスを使用して、WebSocket サーバー を作成できるようになりました。これは、サーバーとクライアント間の双方向通信のチャンネルを提供します。
この機能をベースに、4D v20 R2 ではさらに 4D.WebSocket クラスが追加されました。このクラスは、サーバーに接続するための WebSocket クライアントを作成することができます。つまり、クライアントアプリケーションとサーバーの間に双方向通信チャンネルを確立し、リアルタイムのデータ転送や更新が可能になります。
注記: このテーマについてもっと知りたい方は、4DMethod主催の、Thomas Maul の WebSocket Server に関するセッションもお見逃しなく。
4D Netkit
oauth2 認証の強化
以前の 4Dバージョンでは、OAuth 2.0 を介して アプリケーションを Microsoft Graph API に接続することが、4D NetKit によってとても便利になりました。これをベースに、4D v20 R2 では、Google API やその他の OAuth 2.0サーバー の OAuth 2.0トークン を取得できるよう機能を拡張しました。
この認証プロセスのアプリケーションへの統合を強化するために、新しい機能を導入しました。トークンを取得すると、Webブラウザーに直接HTMLページを直接表示できるようになり、認証の成否に関する明確な情報を提供できるようになりました。
gmail api でメール送信
シームレスなメール通信の重要性と、アプリケーション内で頻繁にメールを送信する必要性は疑うべくもありません。また、Gmail API を使ったメール送信の簡略化を求める多くの Gmailユーザーの声がありました。この声に応えるべく、4D v20 R2 の最初の実装として、メール送信機能を導入できることを嬉しく思います。
4D View Pro
新しいファイル形式 SJS
大きな 4D View Proファイルを扱う際のパフォーマンス上の課題に対処するため、.sjs という新しいファイル形式を導入しました。
.sjs 形式は、複数の小さな JSON ファイルから構成された圧縮ファイルとして設計されており、Excel XML形式に似た構造となっています。この革新的なフォーマットは、特に複雑な 4D View Proファイルを含むシナリオにおいて、パフォーマンスを向上させ、ファイルの取り扱いを最適化するために開発されました。
Visual Studio Code
Visual Studio Code で 4Dコードを整形
4D V20 R2 のリリースに伴い、VS Code 拡張機能 に新しい機能が追加されました!
4D のメソッドやクラスの編集に VS Codeを使用していた場合、コードの見た目が 4D で使用されているスタイルと一致していないことに気づいたかもしれません。しかし、これからは 4D と同じようにコードを整形することができます。つまり、VS Code 拡張機能は、コード整形に関して、他のプログラミング言語と同様の振る舞いになるということです。
改善されたネットワーク通信 (QUIC)
4D v20 のベータ版で 新しいQUICネットワークレイヤー を導入したことは、エキサイティングな展開でした。しかし、私たちはこの機能の改良と強化を続けているため、LTS の最終リリースではこの機能を無効化することを決定しました。しかしご安心ください、QUICレイヤーは将来のフィーチャーリリースでも利用可能になります。その開発と改良に、ぜひ積極的にご参加ください。
4D v20 では、ネットワークレイヤーの切り替えはインタープリターモードでのみ可能で、組み込みアプリケーションにおいては新規にビルドし直す必要がありました。しかし、4D v20 R2 では大幅な改良を加え、コンパイルモード / ビルドアプリケーションにおいても、ストラクチャー設定、ユーザー設定、データベース設定を使用して、ネットワークレイヤーを柔軟に変更できるようになりました。
これによって、本番環境であっても、テスト目的でネットワークレイヤーを簡単に切り替えることができるようになり、時間のかかるアプリケーションのリビルドが不要になりました。
技術的な詳細情報については、4D Doc Center の 4D v20 R2 Beta のドキュメント をご覧ください。
皆様からのご意見・ご感想は、製品の品質向上と皆様のニーズへの対応に役立たせていただきます。上記の機能についてのご意見をぜひ betaフォーラム (4Dパートナー限定) にご投稿ください。また、遠慮なくご要望をお聞かせください!
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