ご存知のように、スケーラブルセッションは4D v18 R6から利用できるようになりました。これは、プリエンプティブモードで複数のプロセスを扱うことができるウェブセッションの一種です。つまり、複数のユーザーエージェントのリクエストを同時に処理し、これらのプロセス間でデータを共有することができるのです。
4D v19 R7は、この機能を大幅に強化し、4D for Mobileで利用できるようにしました。
あなたのモバイルアプリには、どのような意味があるのでしょうか?
今後、あなたのアプリのユーザーは、Webとモバイルで同じセッションを使用して識別することができます。これは、ユーザーのデータを保持し、最適化されたユーザー体験を提供するための非常に便利な方法です。この機能は、(モバイル)ウェブとネイティブアプリの間のギャップを埋め、1つの4D for Mobileアプリケーションで両方の世界の長所を得るための最初のステップであり、期待されています。
どのように機能するのか
技術的に言えば、ユーザーセッションが有効な場合、Webクライアントは、あるリクエストから別のリクエストまで、同じサーバーコンテキストを再利用することができます。モバイルアプリを使用するユーザーのユーザーセッションを、モバイルデバイスから取得できるようになりました。
Sessionオブジェクトは、.NET Frameworkから取得できます。
- モバイルアプリの認証データベースメソッド:ユーザーが認証したとき
- On Mobile App Actionデータベースメソッド:ユーザーがモバイルアプリからアクションを起動したとき
- webareas:ユーザーがモバイルアプリからwebareaを開いたとき
例えば、以下は、On Mobile App Authenticationデータベースメソッドから取得できるセッションデータです。
また、モバイルアプリで4DタグとSessionオブジェクトを使用してWebエリアから取得できるものは、次のとおりです。
ここから先は?
すでに、アプリケーションでより多くのWeb領域を使用することができ、アプリケーションを作成する上でより多くの自由を得ることができます。例えば、最後にプリセットしたopen URLアクションを使えば、パワフルな4Dバックエンドとネイティブのモバイル機能を便利に使うことができ、4Dタグやどのフレームワークを選んでも、高速で一貫したUI開発ができる利点があります。
このセッション管理機能とオープンURLアクションを組み合わせることで、フロントエンドの柔軟性以上に、モバイルでのリアルタイムのデータ更新の扉を開くことができます。例えば、株式シンボルとその値、気温の変化、従業員とその所在地、あるいはオンライン/オフライン状態など、到着したデータが頻繁に更新されるシナリオの例をいくつか挙げてみてください。
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