4D View Pro で .xlsx文書を扱う

4D View Pro エリアで Microsoft Excelドキュメントを直接開いたり、4D View Proドキュメントを Microsoft Excel フォーマットに変換して顧客に送ったりする必要がありますか? それが可能になりました。この機能のおかげで、4D ビジネスアプリケーションは、MS Office 環境との互換性をさらに向上させることができました。

このため、既存の 4D View Pro コマンド VP IMPORT DOCUMENTVP EXPORT DOCUMENT が強化され、拡張子 .xlsx を使用するファイルをサポートするようになりました。コマンドには、.xlsx ファイルのパスを渡します。

このビデオでは、4D View Pro エリアで Excelファイルを開き、保存することがいかに簡単であるかをご紹介します。ぜひご覧ください。

この新機能を実際に見るには、サンプルデータベースをダウンロードしてください:

HDI: 4D View Pro: XLSXファイルのインポート・エクスポート

サンプルコード

次のコードでわかるように、これらのコマンドは非常にシンプルに使用できます:

$areaName:="ViewProArea"
// 拡張子 .xslx を持つファイル名
$filePath:="c:\\tmp\\convertedfile.xlsx"
 
VP IMPORT DOCUMENT ($areaName;$filePath)

インポートとエクスポートは非同期なので、インポートやエクスポートが完了したときに呼び出される任意のフォーミュラ (コールバックメソッド) を渡すことができます。また New formulaコマンドを使用すると、式やメソッドをフォーミュラとしてオブジェクトに代入することができます。この新しいコマンドの詳細については、このブログ記事を参照ください。

次の例では、ファイルが作成されたらメールを送信するメソッドをフォーミュラとして渡しています:

$areaName:="ViewProArea"
$filePath:="c:\\tmp\\convertedfile.xlsx"
$params:=New object
// エクスポート完了後に呼び出されるフォーミュラ
$params.formula:=New formula(AfterExport )
// 専用の引数
$params.email:=New object("address";$user.emailAddress;"name";$user.name)
VP EXPORT DOCUMENT ($areaName;$filePath;$params)

AfterExport メソッドは、VP EXPORT DOCUMENT に渡される 3つの引数と、エラーステータス用の追加引数を受け取ります:

$areaName:=$1 // VP EXPORT DOCUMENT に渡したエリア名
$filePath:=$2 // VP EXPORT DOCUMENT に渡したファイルパス
$params:=$3 // VP EXPORT DOCUMENT に渡した任意オブジェクト
$status:=$4 // エラーステータス
If ($status.success=False)
   ALERT($status.errorMessage)
Else
   // 添付ファイルとともにメールを送信するメソッド
   SendEmail($params.email;$filePath)
End if

コールバックメソッドに特定の引数を渡す必要がある場合は、$param オブジェクトにその引数を追加するだけです。上の例では、ドキュメントの準備ができたらメールを送信するので、email オブジェクトを $params オブジェクトに追加して、コールバックメソッドにメール情報を渡しています。

Fabrice Mainguené
- Product Owner -Fabrice Mainguenéは、2016年11月に4D Programチームに参加しました。プロダクトオーナーとして、彼はユーザーストーリーを書き、それを機能仕様に変換する役割を担っています。CNAMでコンピュータサイエンスの学士号を取得した後、FabriceはWindev開発者として小さなソフトウェア出版社に入社しました。その後、彼は産業および貿易分野のさまざまな企業で、Windev および Web 開発者として、また新機能の技術アドバイザーとして働きました。