ジャーナル管理の強化

4D v20 R3 では、より良いジャーナル管理を可能にする新機能が導入されました。この機能は “ログを使用” 設定に関するもので、他のバックアップ・パラメーターと同様にオーバーライドできるようになりました。

このブログ記事では、なぜこれが便利なのかを説明し、その使い方を紹介します。

“ログを使用” の目的は?

“ログを使用” 設定は、アプリケーションがジャーナルを使用するかどうかを定義します。このオプションが有効な場合、4Dは新しいデータファイルを作成する際に、ジャーナルを作成するか選択するかを尋ねます。選択したジャーナルへのパスはデータファイルに保存されます。同様に、このオプションが有効になっている場合に、ジャーナルなしでデータファイルを開くと、4D はジャーナルの作成または選択を要求します。

設定の保存場所

デフォルトでは、”ログを使用” オプションの値は、”catalog” ファイルに保存されます。しかし、4D v20 R3 では、バックアップ設定ファイルを使用して、運用中にこの値を変更することができます。つまり、ストラクチャー内、ストラクチャーの隣、またはデータファイルの隣にこのパラメーターを設定することができます。

優先順位は他のパラメーターと同じです:

  • データの隣(最優先)
  • ストラクチャーの隣
  • ストラクチャー内

インターフェース側

ユーザーインターフェースでは、ストラクチャーパラメーターに変更はありません。”ログを使用” パラメーターは、引き続き “catalog”ファイルに保存されます。しかし、データパラメーターを選択した場合、その情報は “/DATA/settings/Backup.4dsettings” ディレクトリのデータの隣にあるバックアップ設定ファイルに保存されます。

次は…

この新機能により、運用のための設定オプションが増えました。あなたの感想や使用例をフォーラムで自由に共有してください。

Vanessa Talbot
- プロダクトオーナー - Vanessa Talbotは、2014年6月に4Dプログラムチームに参加しました。プロダクトオーナーとして、彼女はユーザーストーリー(ユーザーが期待する新機能とその使用法)を書き、それを具体的な機能仕様に変換する役割を担っています。また彼女の役割は、実装された機能が顧客のニーズを満たしているかどうかを確認することでもあります。入社以来、4Dにおける主要機能の定義に関わってきました。プリエンプティブ/マルチスレッドの新機能の大部分と、非常に複雑なテーマである組み込みアプリケーションの新アーキテクチャに取り組んできました。VanessaはTelecom Saint-Etienneで学位を取得後、Criminal Research Institute でオーディオビジュアル部門の開発者としてキャリアをスタートさせました。また、メディアや医療の分野でも、技術サポートやプロダクションの分野で働いてきました。