4D Write Pro: フォーミュラはいずこ

4D Write Pro のドキュメントに式やフォーミュラに基づく外部要素が含まれている場合、”4D式/参照を表示” モードを使用すると、それらは表示されます。しかし、値を表示すると、それらはテキストに溶け込んでしまいます。最終的には、このように見分けがつかないことが望ましいですが、ドキュメントの作成中においては、これらの計算値を簡単に判別できると便利な場合があります。4D v19 R3 では、これを可能にする新しい表示オプションが用意されています。

HDI: Write Pro: フォーミュラのハイライト

2つの新しいオプション

4D Write Proのドキュメントでは、すでにいくつかの表示オプションが利用可能です。これらの表示オプションは、その名が示すように表示に関するものであるため、ドキュメントには保存されません。

既存のオプションに加え、wk formula highlight のオプションが追加されました。このオプションのとりうる値は次のとおりです:

  • 0: フォーミュラと値のハイライトをしない
  • 1: フォーミュラのみをハイライト (デフォルト値)
  • 2: 値のみをハイライト
  • 3: フォーミュラと値をハイライト

 

色の追加

デフォルトのハイライトカラーはグレーですが、違う色を使うこともできます。

これを定義するには、新しく追加されたオプション wk formula highlight color を使用します。これにより、ハイライトカラーを直接指定したり、システムのカラーピッカーを使用したりすることができます。

コードサンプル

$viewProperties:=New object
$viewProperties[wk visible references]:=True
$viewProperties[wk formula highlight]:= wk references+wk values
$viewProperties[wk formula highlight color]:="lightGreen"
WP SET VIEW PROPERTIES(*; "WParea"; $viewProperties)

 

コーディングする気分ではない?

多くの場合、コードを書かずに進める方が簡単になってきています。標準アクションはそのために存在し、開発をより簡単にします!

標準アクションはチェックボックス、標準的なボタン、またはドロップダウンリストと関連付けることができます。

フォームオブジェクトの種類 アクション とりうる値の例
チェックボックス visibleReference  
チェックボックス formulaHightlightReferences  
チェックボックス formulaHightlightValues  
ドロップダウン リスト formulaHightlight  
ボタン formulaHighlightColor

?value=lightgreen
?value=#405060

ボタン formulaHighlightColor

/showDialog

ドロップダウンリスト formulaHighlightColor

16の定義済み値または “automatic”

ユーザーフレンドリーなインターフェース

ハイライトの有無とその色を、ユーザーやグラフィックチャーターに応じて定義したり、好みの表示を選択させたり…こういったことが思い通りにできるようになりました。

詳しくは、ドキュメントを参照ください。

Roland Lannuzel
- プロダクトオーナー&4Dエキスパート -電子工学を学んだ後、産業用ITの分野で開発者兼コンサルタントとして、さまざまなデータベースやテクノロジーを使って顧客のためのソリューションを構築。80年代後半に4Dに惚れ込み、会計、請求書作成、メールシステムなどのビジネスアプリケーションの作成に4Dを使用してきました。現在も、新機能やデータベース開発ツールの定義など、4Dの未来を積極的に切り開いています。