4D Write Pro: ユーザーフレンドリーな式表示

フォーミュラは 4D Write Pro のドキュメントに不可欠な要素です。これにより、データベースの情報をドキュメントに差し込むことができます。フォーミュラを含むドキュメントやテンプレートの作成は、物理的な制約 (ページ数、用紙サイズ) と相まって、非WYSIWYG なデザインになることがあります。このデザインの問題を解決するために、フォーミュラを新しいモードで表示できるようになりました。

HDI: 4D Write Pro: フォーミュラの簡略表示

新しいフィーミュラ表示オプション (右下) は、よりコンパクトで分かりやすい表示を実現します。また、見ての通り、レイアウト的にも現実に近い仕上がりになっています。

 

 

上記のように表組みがデータソースと関連付けられている場合、フォーミュラが ⓕ (およびその Tip) として表示されるため、表組みの内容が動的であることを一目で知ることができます。

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フォーミュラのテキスト表示

フォーミュラが評価されずにそのまま表示されていると、それは単純なものであってもレイアウトの観点からは長い、あるいは “面倒” なものでありえます。

[String(This.item.salary; “###,###,##0.00”)] というフォーミュラは、評価の結果 [2149.09] より多くのスペースを取り、表においてはセル内で 1 行に収まらない場合があります:

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フォーミュラの記号表示

エンドユーザーにとって、この種のフォーミュラの詳細は、時に厄介で誤解を招くだけでなく、場合によってはまったく役に立たないこともあります。そこで、フォーミュラを記号ⓕで表示して存在のみを示し、ドキュメント表示を簡略化できるようになりました。

そして、見ての通り、スペース的にも現実に近い仕上がりになります。

下図のように記号の上にマウスカーソルを置くと、フォーミュラは Tip の形で表示されます。

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プロパティリスト、ユーザーインターフェース、コード

フォーミュラの表示方法は、多彩な方法で選択できます:

プロパティリストの新しい表示プロパティ

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新しいユーザーインターフェース

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簡単なプログラミング

$o:=New object
$o[wk visible references]:= True
$o[wk display formula as symbol]:=True
WP SET VIEW PROPERTIES(WParea; $o)

まとめ

この新しい機能は、フォーミュラを使うすべてのユーザーにとって、ドキュメントであれテンプレートであれ、デザインとレイアウトをより簡単にします。

 

Roland Lannuzel
- プロダクトオーナー&4Dエキスパート -電子工学を学んだ後、産業用ITの分野で開発者兼コンサルタントとして、さまざまなデータベースやテクノロジーを使って顧客のためのソリューションを構築。80年代後半に4Dに惚れ込み、会計、請求書作成、メールシステムなどのビジネスアプリケーションの作成に4Dを使用してきました。現在も、新機能やデータベース開発ツールの定義など、4Dの未来を積極的に切り開いています。