4D View Pro: 4D 20 R4の新機能

リリースのたびに、4D View Pro の機能リストは拡大し続けています。今回のリリースも例外ではありません: 4D 20.2 と 4D 20 R4 には、SpreadJS の新バージョン v16.2 と、それに対応したリボンのアップデートが含まれています。

この最新バージョンで強化された機能を紹介していきましょう。

数式エディタパネル

数式エディタパネルにより、長くて複雑な数式の表示・編集・デバッグがさらに簡単になりました。

この新しいコンポーネントは以下の機能を提供します:

  • 長くて複雑な数式を、適切にインデントされた複数行の形で表示できます。
  • 数式のアウトラインの折りたたみ・展開が可能です。
  • 提案された関数、カスタム名、および列挙されたパラメータを使用して、迅速かつ正確に数式を入力することができます。
  • 関数名の上にマウスカーソルを置いたり、関数を入力したりすると、その関数に関する情報がツールチップに表示されます。
  • 不正なパラメータや一致しない括弧などの数式エラーが表示されます。

ピボットテーブルの機能強化

単一フィールドの小計オプション

個別フィールドの小計オプションを追加することで、ピボットテーブルのサポートが強化されました。以前は、小計の位置を各フィールドの一番下に変更していました。これで、それぞれのフィールドの小計位置を変更できるようになりました。

計算機能の強化

エクセルの手動計算オプション

4D View Pro は、手動計算に対応しました。このオプションを設定すると、数式は自動的に計算されません。代わりに、数式の編集時または新しい数式が入力された時にのみ計算されます。

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関連するセルが変更された場合、すべてのダーティセルは自動的に計算されます。手動計算では、直接変更されたセルだけが計算されます。変更されたセルを参照しているセルは計算されません。

数式入力時のクロスシート参照をサポート

セル数式の編集中に別のシートタブをクリックして、他のワークシートのセルを参照する機能が追加されました。

ワークブックの機能強化

ゼロの表示

セルの値が 0 になる数式がワークシートにある場合に、0 のセルには値を表示させたくないかもしれません。これをサポートするために、showZeros オプションが追加されました。このオプションを有効にするとセルに 0 が表示され、無効にすると空白セルとして表示されます。

パスワードで保護されたワークシート

ワークシートをパスワードで保護できるようになりました。Excelと同様に、特定のシートまたはワークブック全体にパスワードを設定できます。

セルのデフォルト値プロパティ

セルのデフォルト値を設定できるプロパティが追加されました。任意の値や数式をセルのデフォルト値として設定できます。

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カットセルの表への挿入

コピーまたはカットしたセルを表の範囲外に挿入することはすでにサポートされていますが、このリリースではコピーまたはカットしたセルを表に挿入できるようになりました。

デザイナーの機能強化

エクセルのテーマ・色・フォント

デザイナーにテーマ・色・フォント用のボタンあ追加されました。テーマやカラーセットを切り替えて、それらのテーマカラーを参照するすべての図形、チャート、組み込みセルスタイルに影響を与えることができます。

Set Excel like themes, colors, and fonts with the new buttons in the JS Designer Component

さらに詳しい情報が必要ですか? SpreadJS v16.1 および SpreadJS v16.2 の新機能を詳しくご覧になり、4Dフォーラムで経験を共有してください。

Fabrice Mainguené
- Product Owner -Fabrice Mainguenéは、2016年11月に4D Programチームに参加しました。プロダクトオーナーとして、彼はユーザーストーリーを書き、それを機能仕様に変換する役割を担っています。CNAMでコンピュータサイエンスの学士号を取得した後、FabriceはWindev開発者として小さなソフトウェア出版社に入社しました。その後、彼は産業および貿易分野のさまざまな企業で、Windev および Web 開発者として、また新機能の技術アドバイザーとして働きました。