4D Write Pro: テキストボックスの docx 読み込み/書き出し

4D v19 R8 で導入された テキストボックス を使って、テキスト・表組み・画像・フォーミュラ・その他の要素を Write Pro ドキュメントの任意の場所に挿入することができます。この機能は、v20 で拡張され、docx から、または docx にこれらの要素をインポートおよびエクスポートする機能が追加されました。

さらに、他のエクスポート先の場合でも使える新しいエクスポートオプションが追加されました!

HDI: 4D Write Pro: テキストボックスの docx読み込み/書き出し

読み込み

4D Write Pro がテキストボックスをサポートする以前は、docx のテキストボックスをどのようにインポートするかを定義することが可能でした。デフォルトでは、テキストボックスのコンテンツは “インラインテキスト” として読み込まれ、書式は失われましたが、少なくともコンテンツは保持されました。

朗報です: 新しいオプション “anchored” のおかげで、インポート時にテキストボックスをそのまま読み込めるようになりました! 今後はこのオプションがデフォルトになります。

// 下の設定では、テキストボックスはインポートされません
$options.anchoredTextAreas:="ignore"

// 下の設定では、テキストボックスの中身がインラインテキストとしてインポートされます
// 4D v20 以前はこれがデフォルトでした
$options.anchoredTextAreas:="inline"

// 4D v20 以降、テキストボックスを "そのまま" インポートできる設定が追加されました
// 注記: これが新しいデフォルト値になります!
$options.anchoredTextAreas:="anchored" // テキストボックスはテキストボックスとしてインポートされます

WParea2:=WP Import document($file.platformPath; $options)

書き出し

ドキュメントで使用される背景色や背景画像と同様に、テキストボックスも背景の一部とみなされます。なんらかの理由で、4D Write Pro ドキュメントをテキストボックスなしでエクスポートする必要がある場合には、エクスポート時に背景を無視すればいいのです。

これは、プログラミングによって可能です:

$options[wk visible background and anchored elements]:=false
WP EXPORT DOCUMENT(WParea; $path; wk docx; $options)

また、インターフェースからも可能です:

まとめ

今回紹介した機能により、より見栄えのするドキュメントの作成と、docx とのインポート/エクスポートの互換性が実現しました。ぜひ 4Dフォーラムにてご意見をお聞かせください!

Roland Lannuzel
- プロダクトオーナー&4Dエキスパート -電子工学を学んだ後、産業用ITの分野で開発者兼コンサルタントとして、さまざまなデータベースやテクノロジーを使って顧客のためのソリューションを構築。80年代後半に4Dに惚れ込み、会計、請求書作成、メールシステムなどのビジネスアプリケーションの作成に4Dを使用してきました。現在も、新機能やデータベース開発ツールの定義など、4Dの未来を積極的に切り開いています。