Googleのユーザー情報に効率的にアクセスできることは、レスポンシブなユーザーインターフェイスを作成したり、ドメイン内の複数のユーザーにメールを送信するなどのタスクを自動化したりする上で非常に重要です。このような要件を満たすために、特定のユーザー情報を取得したり、すべてのドメインのプロファイルや連絡先を取得したりするための一連の機能を導入しました。
アカウント接続
ユーザー情報を取得する前に、OAuth 2.0接続オブジェクトを作成する必要があります:
var $oAuth2:=cs.NetKit.OAuth2Provider.new($credentials)
var $google:=cs.NetKit.Google.new($oAuth2)
ユーザー情報にアクセスするには、複数のスコープが必要になる場合があることに注意してください:
- https://www.googleapis.com/auth/contacts
- https://www.googleapis.com/auth/contacts.other.readonly
- https://www.googleapis.com/auth/contacts.readonly
- https://www.googleapis.com/auth/directory.readonly
- https://www.googleapis.com/auth/user.addresses.read
- https://www.googleapis.com/auth/user.birthday.read
- https://www.googleapis.com/auth/user.emails.read
- https://www.googleapis.com/auth/user.gender.read
- https://www.googleapis.com/auth/user.organization.read
- https://www.googleapis.com/auth/user.phonenumbers.read
- https://www.googleapis.com/auth/userinfo.email
- https://www.googleapis.com/auth/userinfo.profile
現在のユーザ情報の取得
Google.user.getCurrent()に、現在認証されているユーザーの情報を取得する機能が追加されました。デフォルトでは、ユーザーの名前やメールアドレスなどの主要な情報が返されますが、電話番号や誕生日などの他の属性を含めるように拡張することもできます。
var $currentUser :=$google.user.getCurrent()
すべてのドメインのプロファイルとコンタクトの取得
Google.user.list()コマンドを使用すると、 ディレクトリのプロファイルやドメインの連絡先にアクセスすることができます。さまざまなアプリケーションのニーズに合わせて結果をフィルタリングしたりページ分割したりするオプションもあります。
var $userList :=$google.user.list()
特定のユーザ情報の取得
Google.user.get()コマンドは、特定のユーザについての情報をリソース名で取得します。開発者は、フィールドマスクを使用して取得するデータフィールドを指定することができ、効率的なデータハンドリングが可能です。
var $user :=$google.user.get($userList.users[0].resourceName)
まとめ
これらの新機能により、4D開発者はGoogleのユーザー情報を取得するために必要なツールを手に入れることができます。ユーザーインターフェースの強化やメールの自動化など、ユーザーデータに簡単にアクセスできることは、より良いアプリケーションを開発するための鍵となります。