ORDA
ユーザー権限を管理
データクラスおよびその属性をRESTリソースとして公開するかしないかを選択する機能(これはデータへのアクセスを制限する便利な方法でもあります)に加えて、4Dはさらに一歩踏み込んで、あなたのデータを認証されていないユーザーから保護するための強力かつ完全にカスタマイズ可能なシステムを提供します。このデータを保護するシステムは、誰がアクセスしているかという点とどのデータがアクセスされているかという2点をチェックします。
この新機能は、ORDA のコンセプトとスケーラブルなWebセッションに基づいています。これは全てのWeb プロセス、つまりRESTリクエスト、リモートデータストアで受け取ったリクエスト、そして4DACTION や4D タグなどのWeb プロセスをカバーします。
プログラミング
エラー処理
4D v19 R8 ではエラー処理に新しい可能性をもたらします。今後は、全ての実行コンテキスト(プロセス、ワーカー、ORDA計算属性、ORDA関数など)において効果的なグローバルエラー処理を定義できるようになります。新規プロセス/ワーカーに対してローカルエラー処理を定義しそびれたとしても、グローバルエラー処理が自動的に発動されます。これはつまりサーバー側にエラーダイアログが表示されないようにでき、またどんなエラーも見落とさないようにできるということです。
Microsoft 365
e メール管理
既にご存知のことかもしれませんが、4D NetKit は、Microsoft Graph などのサードパーティWeb サービスおよびそれのAPIとのやりとりを可能にするためのビルトインされた4D コンポーネントです。4D v19 R8 では、このコンポーネントがMicrosoft Graph API を通してEメールを管理することを可能にする新しいコマンドが追加されました。これらのコマンドにより、以下のようなことができます:
- Eメールを受信し、メールボックスフォルダの一覧を表示する
- Eメールをあるフォルダから他のフォルダへ移動させる
- Eメールに返信をし、会話を作成する
- 下書きのEメールを作成し、好きなフォルダ内に保存する
- Eメールを削除する
リストボックス
コレクション型リストボックスにおいて自動行高を使用
自動行高機能はすでに配列型リストボックスにおいて利用可能な機能であり、これによってそれぞれの行をコンテンツに応じて自動的に調整することが可能です。4D v19 R8 ではこの機能がコレクション型およびエンティティセレクション型リストボックスにおいても利用可能になります。
CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)
BUILD4Dを使用して独自のコンパイル済みストラクチャーやコンポーネントをビルド
プロジェクトモードの導入に伴い、自分のプロジェクトのコンポーネントを操作することがかなり簡単になりました。ここ数回のフィーチャーリリースの中で、ご自分のチーム、作業方法、そして用途に応じた独自のビルドチェーンアプリを作成することを可能とするための機能が追加されてきました。
独自のビルドチェーンを作成する、あるいは4D を継続的インテグレーションツールに組み込むのを容易にするため、4DではBuild4D というコンポーネントを開発しました(GitHub 上でソースが公開されています)。最初のステップとして、Build4D を使用するとコンパイル済みストラクチャーおよびコンポーネントを作成することができます。今後も開発を継続していき、シングルユーザー/クライアント/サーバーアプリケーションを問わず管理できるような機能を追加していく予定です。
4D Write Pro
テキストボックス
各フィーチャーリリースごとに、4D Write Pro の機能は充実していき、いまや進化したテンプレートベースのドキュメント生成用のプロダクトへと成長しました。
今回、4 v19 R8 においては、4D Write Pro にテキストボックスが追加されます。
テキストボックスはサイズを自由に決められるフローティングしているテキストエリアで、テキスト/画像/表を格納することができます!使用方法は様々で、例えば封筒の見出し窓に住所がくるように、用紙の特定の箇所に住所を表示することなどができます。
4D View Pro
表のサイズのカスタマイズ
表は、4D View Proドキュメントの重要な部分を占めています。そのため、4D は複数のリリースに分けて、表関連の新機能を提供してきました。4D v19 R8 では、ドキュメントの余白に完璧に収まるように、表のスタイル設定に関する新機能が追加されました。
今後は、VP Set table theme を使用することで、60を超える定義済みの表スタイルの一つをプログラミングによって適用することができるようになります。これらのスタイルが納得がいかない場合には、独自のテーマを自分で定義し、それを表に適用することができます。
SDI ウィンドウ
WindowsでSDIアプリケーションをテストする
SDI モード の組み込みアプリをエンドユーザーに提供できるようになったのは随分前のことです。これはWindows アプリケーションでのUX における大きな進歩でもありました。
4D v19 R8 では、SDI アプリケーションのテストをより簡単にしました。今後はスタンドアロン/クライアントアプリケーションをビルドすることなく、アプリケーションの見た目をテストすることができるようになりました。
4D for Mobile
4D for Android セクションsections
データの一覧において、ユーザーが探しているデータを素早くかつ簡単に見つけられるようにするため、一般的に結果は関連したフィールドに応じて並べ替えがされています。可読性を向上させるための他の手段としては、セクションを追加すること(例: 連絡先アプリなど)で結果をグループ化する、という方法があります。
4d for Androidでの新機能
各リリースごとに、4D for Android の機能の一覧は充実してきています。今回のフィーチャーリリースも例外ではありません。以下のような新機能が追加されています:
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- テーブルのフィールド、またはJSONファイルから選択リストを作成する
- コード付きの入力コントロールを使用して、例えばGPS 座標や連絡先アプリの電話番号を取得する
- 一覧フォームにおいてセクションを追加することで、例えばデータを会社ごとにグループ化して表示する
- カスタムのログインフォームを使用する
- Android ガイドラインに則り、4つ以上のテーブルを表示できるように下部のナビゲーションバーを改善
4D 拡張機能
VS Code 拡張: コード補完
4D では外部ソースコードエディター(例: Visual Studio Codeなど)のサポートを導入し、これによってそれらのツールにおいても4D コードを管理し、シンタックスハイライトや、定義に移動や署名のヘルプといった標準の機能を使用できるようになっていました。
4D v19 R8 ではこれにさらに新しい機能が加わります。コード補完です。