4D v17 R2での新機能

4D for ios

4D v17 R2 では、4D for iOS のプレビュー版を提供します。これにより、あなたのビジネスアプリケーションをモバイルデバイスまで拡張することが可能になります。4D for iOSは完全に4D に統合されており、何か他に追加でインストールしたり事前に習得したりする必要はありません(ただしXcodeのインストールは必要です)。まだプレビュー版とはいえ、4D for iOS には便利な機能がすでに備わっており、最初のモバイルプロジェクトを作成してプロダクトに慣れるためには十分といえます。4D for iOS では、以下のようなことができます: Apple のガイドラインに準拠しているモバイルデバイスに完全に最適化された現代的なテンプレート、モバイルデバイス側でのデータ複製によるオフライン同期、シミュレーターあるいは実機上でプロジェクトをテストするためのツール、などです。

 

4D Write Pro

新しいツールバー

4D Write Pro に追加された新しいツールバーを使用すると、ドキュメントの作成プロセスが容易になります。オブジェクトライブラリから新しい項目をドラッグ&ドロップするだけで、7つの異なるタブを持った完全なツールバーを使用できるようになるので、アクションを素早く切り替えていくことができます。

 

表のページ分け

複数のページにまたがる表は、自動的にページ分割されて表示されるようになりました。ページのサイズをチェックするために行をカウントしたり座標を調べたりする必要はもうありません。改ページ、カラムブレークが発生した時には表は動的に分割されるようになったからです。WP INSERT BREAK コマンドは新しい定数をサポートするように更新されました: wk paragraph break

 

アンカーされた画像の中での4D式のサポート

新しいwk image expression 属性を使用すると、有効な4D 式をアンカーされたピクチャーに割り当てることができ、より柔軟性に富んだ使い方をすることができます。この定数を任意のアンカーされた画像に設定することで、ピクチャーを返すメソッドを定義することができます。

 

4D ランゲージ

プリエンプティブなSOAP Web サービス

プリエンプティブなSOAP Web サービスの作成ができるようになっただけではなく、容易に作成できるようになりました。新しくスレッドセーフとなったWeb サービスコマンドを使用すれば、あなたのアプリケーションはマルチコアコンピューターの利点を全て活かせるようになります。その結果、同時に集中したリクエストに対しても素早くレスポンスを返せるようになります。以下の4D Server コマンドはスレッドセーフとなりました: SOAP DECLARATIONSOAP SEND FAULTSOAP Request、および SOAP Get info です。また以下のクライアントコマンドもスレッドセーフとなりました: WEB SERVICE AUTHENTICATEWEB SERVICE SET PARAMETERWEB SERVICE CALLWEB SERVICE GET RESULTWEB SERVICE Get info、 および WEB SERVICE SET OPTION

 

4D view Pro

メソッドとデータベースフィールド

エンドユーザーが利用できる(あるいは利用できない)データをよりコントロールできるようになったことで、データベースのセキュリティがより強化されることとなりました。また、アクセス可能なフィールドあるいはメソッドも指定できます。

セル内部からコマンドや変数を直接呼び出すことはできませんが、コマンドや変数の値を返す、許可されたメソッドを通してアクセスすることは可能です。メソッドはSET ALLOWED METHODS コマンドを使用して許可することができ、またテーブルやフィールドはSET TABLE TITLES および SET FIELD TITLES コマンドを使用することでバーチャルストラクチャーとして宣言することができます。アクセスする変数あるいは4D コマンドは許可されたメソッド内に含まれている必要があります。

 

改善されたユーザーインターフェース

4D View Pro のインターフェースをカスタマイズするを手助けするために二つの新しいオプションが追加されました。プロパティリストのアピアランスセクションには、1つめのオプション、ユーザーインターフェースがあります。これを使用すると二つの表示モードを切り替えることができます: ツールバーなしです。ツールバーオプションを選択した時には、ドキュメントは複数のタブを持つツールバーを含めることで異なるアクションを素早く切り替えていくことができます。なしを選択した時にはツールバーは表示されません。2つめのオプション、フォーミュラバーを表示、はフォーミュラバーの表示/非表示を切り替えるチェックボックスです。

 

ユーザーエクスペリエンス

コードエディターの改善

コードエディターには日々の作業を簡単にするためのいくつかの改善点が追加されました。環境設定内のメソッドページにある“() と閉じる } ) ] を挿入する” オプションをチェックすると、4D は4D コマンド、キーワード、プロジェクトメソッドの後に自動的に閉じるカッコを入れるようになります。

 

WINDOWS 上での新しいフォルダとファイルダイアログボックス

Select folder コマンドを使用した時に4D によって開かれるダイアログボックスが、Windows のファイルエクスプローラーの最新版のものに更新されました。コンピュター、ネットワーク、あるいはOneDrive アカウントといった異なるソースから、ファイルやフォルダを簡単に選択することができます。デザイン上の変更に加えて、この更新ではフィルタリング、並べ替え、グルーピング、スタックといった大幅な改善点も追加されています。

 

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