4D v16 R3での新機能

標準アクションに関連する、新しいプログラミングの可能性

4D v16 R3では、標準アクションの機構の使用に、より幅広い可能性をもたらします。前提として、標準アクション– First Record (既存) color?value=red (新規) といったもの – は、ユーザーインターフェース内にて、あるいはプログラミングにてボタンやメニュー項目へと割り当てることができます。この新機能の利点は、あるアクションが適用不可能な場合に、4Dがメニュー項目あるいはボタンの無効化を自動的に管理してくれるということです。

標準アクションをプログラミングで管理しやすくするために、4Dランゲージに二つの新しいコマンドが追加されました:

  • INVOKE ACTION を使用すると任意の標準アクションをトリガーできます。またオプションとしてターゲットのコンテキスト(カレントフォームあるいはメインフォーム)を指定することもできます。
  • ある標準アクションがカレントのコンテキストにおいて適用可能で有効かどうかを知るためには、 Get action info コマンドを使用します。

標準アクションの機構は4D Write Proへも拡張

80を超える4D Write Pro専用の標準アクションが作成され、これにより4D Write ProエリアにてBoldColorSpell CheckFreeze expressionZoomDPIPrintShow/Hide Ruler、あるいは Show System Font Picker Dialog…といった新しいアクションを簡単に管理することができるようになりました。これにより、1行もコードを書くことなく、独自の4D Write Proユーザーインターフェースを作成することができるようになりました。

4D Write Proで独自のコンテキストメニューをデザイン

Dynamic pop up menu コマンドはアップデートされ、これにより4D Write Pro標準アクションに基づいた独自のコンテキストメニューを簡単にデザインすることが可能になりました。

標準アクションの機構はスタイル付きテキストへも拡張

30を超える標準アクションがスタイル付きテキストエリア用に作成され、これにより、フォントスタイル、フォントサイズ、フォントカラーなどが容易に管理できるようになりました。エリア内の動的な式の表示、更新、あるいは式を評価するアクションに加え、スペルチェックアクションも利用可能になりました。

macOS Sierraで4Dデザインモードのウィンドウのタブ分け

macOS Sierraでは、アプリケーションは複数ウィンドウの代わりにタブ分けされたウィンドウを使用することができるようになりました。64-bit版4D Developer Editionでは、4D環境設定内の新しいウィンドウのタブ分けオプションにより、Appleの新機能の利点を生かすことができるようになりました。新しいオプションが有効化されると、メソッドエディターとフォームエディターを一つのタブ分けされたウィンドウに結合することができます。

オブジェクトを初期化する新コマンド

新しいコマンド New Object が作成されました。このコマンドは新しい空のオブジェクトを作成するか、あるいは初期プロパティと値を持った新しいオブジェクトを作成することを、たった一行のコードで実現することができます。

“デザインモードを検索”の検索結果を書き出し

“デザインモードを検索”の結果は階層リストにて表示されます。この検索結果をテキストファイル形式に書き出して、後から例えばスプレッドシートなどで開くことができます。これにより、検索結果を容易に共有、あるいは保存することが可能になりました。これをするためには、”デザインモードを検索”アクションメニュー内にある、結果を書き出しという新しい項目を選択するだけです。

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